煙浴び新年の幸せ願う 吹雪の下川神社でどんど焼き

【下川】

下川神社(丸井義嗣宮司)の「どんど焼き」が、15日午前9時から同神社境内で行われた。
松の内過ぎの恒例行事。下川では暴風雪に見舞われたが、次々と町民が訪れた。
しめ縄、しめ飾り、まゆ玉、お守り、神札、おみくじなど縁起物が山のように積み上げられた。燃やしてはいけないビニール袋などは、持ち込まないように呼びかけた。
神事では吹雪の影響で、少ない参列者となったが、町民10人以上で参拝。丸井宮司の祝詞、お払い後、縁起物に点火。周りを取り囲んだ町民は、燃え上がる炎の煙を全身に浴び、今年一年の無病息災、家内安全を祈願した。神事後も町民が立て続けに訪れた。
昨年、結婚を機に古里下川に戻ってきた、小林加奈恵さんは「地元のどんど焼きに来たのは初めて。家族が心と体も健康で、笑顔で過ごせる年になったら―と思う」と語る。
他の参拝女性も「今年は子どもを産みたい」と希望を抱く。
丸井宮司は「今月1日の能登半島地震で始まった新年。一日も早い復興を祈念している。国民、町民が幸せに過ごせることを願う」と述べる。
来場者はその足で神殿を参拝。社務所ではコロナ禍以降中断していた甘酒の振る舞いも再開し、参拝者が温かい甘酒を味わい、冷えた体を温めた。