盤石な防災体制を堅持 風連消防団出初め式、分列行進など訓練成果披露

【名寄】

風連消防団(大野先男団長)の出初め式が、7日午後2時から名寄消防署風連出張所前などで行われ、団員たちは地域防災活動の推進に気持ちを新たにした。
出初め式には、団員44人、消防職員14人をはじめ、来賓、消防後援会役員・会員らが参加。人員報告に続き、上川北部消防事務組合管理者の加藤剛士市長らから閲団を受けるとともに、機械器具点検を行った。行進では、団員たちは日頃の訓練成果を発揮し、整然とした隊列を披露した。
続いて、ふうれん地域交流センターで式典を挙行。北海道消防(知事)表彰や上川北部消防事務組合定例表彰、自治体消防75周年記念大会表彰、日本消防協会定例表彰、北海道消防協会定例表彰、北海道消防協会上川地方支部名寄分会定例表彰の伝達、授与が行われ、団員の功績をたたえた。
加藤管理者が「災害や事故は複雑・多様な傾向を強めており、雑居ビル火災をはじめ、地震、台風、集中豪雨などの自然災害は依然として後を絶たない。このような中で、消防・防災意識の高揚、市民の防災への知識育成、消防・防災組織の強化が重要。その核となるのが消防団員である皆さま。崇高な使命の下、常に盤石な防災体制を堅持し、不測の災禍に対しても、市民の生命、財産を守るために力を遺憾なく発揮されることを期待したい」と告示。
遠藤豊明上川北部消防事務組合消防長(代理)が「昨年は日本が災害大国であることを痛感する一年だった。組合管内では自然災害などによる活動はなかったが、19件の火災が発生して2人が死亡した。一方、救急は1741件で、高齢化の進展を背景に依然として高い水準での推移となっている。救命率の向上を目指して高度な救急業務を推進するとともに、救急体制のさらなる充実化に取り組み、住民への応急手当普及についてもさらに努力していく所存。あらゆる災害に対し、万全な体制を構築していただくよう、さらなる努力と精進を期待している」と訓示。
来賓の中野秀敏道議会議員、山田典幸市議会議長、米村和信名寄警察署長が祝辞を寄せた。
大野団長が「災害はどこで起きても不思議ではない。われわれ風連消防団は、地域の安全安心の確保という使命の下、日頃から地域に密着し、住民の信頼と負託に応えていくとともに、消防団の動員力、団結力をもって即時対応できる体制の確立に尽力する所存。団員の皆さんは本業を持ちながら昼夜を問わない活動で、家族にも多大な負担をかけていると思うが、消防の目的達成のためさらなる協力を願いたい」と挨拶した。
表彰を受けた団員は次の通り。
◇北海道消防(知事)表彰▽勤続30年=鎌上道弘(第2分団長)、山崎直治(第1分団部長)、川原吉貴(同部長)▽同20年=我妻昌幸(第4分団長)▽同10年=梅坪由寛(第1分団員)、菊池亮(第3分団員)、我妻秀隆(第4分団員)、金子春夫(同団員)
◇上川北部消防事務組合定例表彰▽勤続50年=大野先男(団本部団長)▽同40年=上手浩幸(第2分団副分団長)▽同20年=我妻昌幸▽同10年=梅坪由寛、我妻秀隆、金子春夫
◇自治体消防75周年記念大会表彰▽勤続50年=大野先男
◇日本消防協会定例表彰▽勤続30年=鎌上道弘、山崎直治、川原吉貴
◇北海道消防協会定例表彰▽功績章=藤井孝之(第1分団長)、上手浩幸▽勤続20年=我妻昌幸▽同10年=梅坪由寛、我妻秀隆、金子春夫
◇北海道消防協会上川地方支部名寄分会定例表彰▽勤続35年=藤井孝之、伊賀定幸(第3分団副分団長)▽同25年=酒井弘治(第1分団班長)▽同15年=櫻庭大(同団員)、伊豆倉広之(同団員)▽同5年=山下年一(第4分団員)

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