北海道和種馬(ドサンコ)のハナを、5月8日から10月1日まで、下川町南町の美桑が丘で放牧した。ササや草を食べてもらうことで、刈り取りを兼ねており、例年より期間を延ばしたことで発見もあった。
(それ以前、7月末で放牧拠点を別の場所に移動していたが、この年からはできる限り美桑が丘で放牧した)
こども園からも見える北斜面のササ群生地に電気柵を張って放牧したが、ササを食べ尽くしたため、7月11日からはツリーテラス奥にあるカラマツ林のササ群生地に、電気柵を移設して放牧した。
その間、管理棟周辺や民家の庭でも草を食べさせたが、美桑が丘の放牧区域のササは着々と減少。9月1日から9日は一の橋でも放牧したが、一の橋から戻って以降は特に食べる量がすさまじく、数日間で放牧区域に残っていたササを食べ尽くした。
放牧区間を広げたものの、そのササも一日でなくなり、さらに広げて対処。美桑が丘の放牧期間が残り1週間だったため、電気柵移設による放牧場所の移動はせず、毎晩周辺のササも手作業で刈り取って与え、管理棟周辺や道路沿いの草を食べさせ、ついには干し草も与えて維持し、今シーズンの美桑が丘放牧を終えた。
ドサンコは積雪のある時期、雪からササを掘り出して食べて乗り越える。草の少ない晩秋から初春、ドサンコにとって貴重な食資源だ。
ハナは草の豊富な春夏も、若い新鮮なササを好んで食べるが、枯れたようなササはおいしくないのか、他の草やササがなくなると、やむを得ず食べる。この時期はやはり、おいしそうな草を食べたいようだ。
だが、秋になると、どんなササでも積極的に食べる。「馬肥ゆる秋」というが、ハナも冬に備えて蓄えようと、必死なのだろう。
草が伸びる夏には、管理棟周辺や民家などの草を積極的に食べさせ、秋以降にササを食べさせると、効果的な循環を生み出せそう。
<今回は2022年11月9日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>
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