稚内中央小2年・小柳さん国際ピアノコンクール全国大会で銀賞 家族や先生に感謝

全国大会で銀賞を受賞した小柳さん

 中央小2年の小柳暖さんが、このほど東京芸術センター天空劇場で開かれた、第16回ヨーロッパ国際ピアノコンクールinJAPAN(ヨーロッパ・ピアノ協会主催)に出場し、小学1・2年生部門で銀賞を受賞した。小柳さんは「銀賞を取れて嬉しい。応援してくれる家族や先生に感謝して弾くことができました」と喜んだ。(千葉大輝)
小学1・2年生部門には全国の各地区本選を通過した56人が出場。演奏曲の波のアラベスクは、色々な指で同時にたくさんの音を出しスピードも速く、高学年で弾くような難しさ。それでも挑戦を決意し、羽幌町のピアノ教室で毎月2回のレッスンを受け「音の強弱を付けたり、間違える所を繰り返し練習した」と演奏を仕上げた。
本番では審査員や大勢の観客を前に堂々と演奏し「練習と同じように演奏はできなかったが、色々なコンクールに出たのでいつもより緊張しなかった」と振り返った。
表彰式は、各賞の受賞者が順番に呼ばれ、小柳さんは金賞に次ぐ銀賞に選ばれ、賞状と盾が手渡され「最初は名前が呼ばれないかと思い、もう少し頑張れていたら金賞に届いたかもしれないので悔しい」と話す。
審査員からは「とても美しい音でバランスもきれいです。フレーズの最後の音がもう少し余韻を聞けると良いです」などと講評。
講師の榊原夏帆さんは「ひたむきに曲と向き合い続けた努力と家族のサポートの結果だと思っております。普段は地道な基礎練習が続くが、努力を積み重ねていた」。母・里佳さんは「これまでの積み重ねが音に出ていて今までで一番リラックスして演奏していた」と称えた。
来年3月には東京都で今回のコンクールの受賞者のみが出演するコンサートがあり、小柳さんも出演を予定している。

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