稚内南中3年の久保煌士郎さんが、5日から函館市などで開幕する第44回東日本中学生ラグビーフットボール大会のU―15北海道選抜に選出された。春に足を骨折するケガを負っていたが、持ち味のスピードをはじめ、これまでの実力が高く評価され、3回の選考合宿では1度も審査を受けずに通過。久保さんは「1トライでも多く取りチームに貢献したい」と意欲を見せる。
北海道選抜選手としての大会出場は、今年3月に開催された第21回東日本U15中学生ラグビーフットボール選抜大会に続き2回目。ほとんどが札幌、函館の選手で構成されるチームで唯一道北から選出。相手守備を突破してトライを狙う攻撃の要・ウイングのポジションを担う主力。春の大会は全試合でスタメン出場し、相手選手を置き去りにするほどの快足を活かし、チーム唯一のトライを決めるなど存在感を示した。
今シーズンは、5月に中学校のサッカー部の練習中、接触プレーで右足を骨折。完治まで数か月を要したことで、満足な練習が出来ない状況が続いたが、前回大会での活躍をはじめ、これまで積み重ねた実力が評価されて選抜メンバー入り。久保さんも「春と比べ、守備からカウンターに繋げるための判断力が良くなった。ケガの影響もなく、身体は鈍っていない」と話す。
今大会では、まず5日からのファーストステージで岩手、秋田、青森の東北3県の代表と争い、福島県で11月中旬に行われるセカンドステージで東日本各地のチームと対戦。ここで上位に食い込むことで年末のサードステージに進出。西日本の代表チームと戦うスケジュールという。
久保さんは稚内出身で中学から大学までラグビー経験を持つ父・雄二さんの影響で、小学3年生から競技を始めた。今秋まで旭川のラグビースクールに通っていたほか、サッカーやスキーなど複数の競技を得意とし、高い身体能力を誇る。
(横山淳也)
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