【宗谷】
稚内大谷高校3年の森一樹さんが東京の立教大学、明治大学、中央大学、東洋大学の4大学に現役合格を果たし、第1志望校の立教大経済学部会計ファイナンス学科に進学する。同校から難関とされる立教大の合格者輩出は開校以来初めてで、森さんは「1年以上の受験勉強が結果になって表れた。とても嬉しい」と喜び、平岡祥孝校長ら学校関係者も努力の成果を称えている。
進学志望で地域探究クラスに所属。高校2年の冬に「良い大学へ挑戦したい」と決意。学内の雰囲気などに惹かれ、立教大を第1志望にしたが、当時の成績で合格ラインには、偏差値20ほどの開きがあり、ここから1年以上かけて猛勉強。
稚内では、予備校に通うことが出来ないが「環境は言い訳にならない」と、インターネットの参考書を活用しながら、ほぼ独学で勉強。スケジュールを立てながら、平日は平均で6時間、休日は10時間ほど机に向かった。バスケットボール部で汗を流し、部活動引退後は、夏休み頃から成績が伸び、昨年秋の時点で模試はA判定。年明けの大学入学共通テストと一般入試も「自信があり、緊張せずに臨めた」と振り返った。
2月に合格の報せが届き父・徹さんと母・明美さんも「喜んでくれました」と。また、明治大学経営学部、中央大学経済学部経済学科、東洋大学経営学部会計ファイナンス科にも合格した。
平岡校長は「自分が知っている限り、これほど勉強した生徒はいない。正しい努力は裏切らないことを示してくれた」と喜び、教員は「誰よりも学校に早く来て勉強し、誰よりも遅く帰宅していた」などと森さんの人並み以上の努力を称えた。
森さんは将来、大手金融機関の就職を目指し、春から始まる大学生活に期待を膨らませ「都会に出ることになるが、これまで通り自分から行動を起こす主体性を大事にしたい」と決意。後輩たちに向け「大谷高校で部活も本気で取り組み、更に勉強でも高みを目指せる」とエールを送る。
(横山淳也)
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