稚内白樺・熊谷さんが道場少年剣道大会で全道優勝 個人、団体で全国出場決める

 稚内白樺道場(稚内白樺剣道スポーツ少年団)が、16日に旭川市で開かれた第48回北海道道場少年剣道大会兼全国大会予選(全日本剣道道場連盟主催)で個人と団体で全国大会出場を決めた。個人戦で熊谷虎明さん(東小6年)が優勝し、小中学生を含め、稚内の選手としては当時の中学生が1984年に優勝して以来、40年振りの快挙。団体もベスト24に入り、2年連続の全国となる。

  個人の小学生男子は各道場から1人ずつ出場し、89人で争った。熊谷さんは初戦で音更柳町、2回戦で猿払の杉本健輔選手、3回戦で札幌太平南、4回戦で藤野(札幌)の選手に勝利。準決勝の柳雪館(函館)の選手とは2分の試合で決着がつかず、1本を取るまでの延長戦に突入。3回目の延長で勝利し、決勝の札幌若竹の選手には延長2回目で接戦を制した。ほかの選手と体格差があったが持ち前の体力を活かし、相手にプレッシャーをかけ続けた戦いで全道の頂点に立った。熊谷さんは「普段の練習成果を出し、優勝できて良かった。全国大会までに悪い部分を修正していきたい」と話した。

  団体戦は先鋒・工藤圭悟さん(東小5年)、中堅・坂口柚希さん(同6年)、大将・熊谷さんの3人で編成。昨年の成績(ベスト16)で初戦はシードとなり2回戦から登場。千歳修心館に工藤さんが1本で先勝し、中堅と大将戦は引き分けに持ち込み勝利。3回戦の新十津川尚武には、1勝1敗で大将戦に繋いだが惜しくも敗れた。

  敗者復活戦で気持ちを切り替え、先鋒は引き分け、中堅の坂口さんが1本で勝利、大将戦を引き分け、ベスト24に食い込んだ。

  3人は普段の稽古のほかに、体幹やリズムトレーニング、北門神社の石段をダッシュするなど体づくりに励んでいる。工藤さんは「初の全国で嬉しい。先鋒としてチームに勢いをつけて戦えるよう、悪いクセなどを直していきたい」。坂口さんは「中堅としての役割を果たせた。これから決める技をしっかりと練習していく」。熊谷さんは「チームのために1本を取れる大将を目指したい」とそれぞれ意気込んだ。

  工藤大輔代表は「個人戦は優勝で狭き門を突破し、団体戦は1度負けながらも諦めないで戦ってくれた。今後も基本に立ち返って稽古に取り組んでいきたい」と話した。

  全国大会は、団体が7月30日に日本武道館(東京都)、個人が10月20日に横浜武道館で行われる。

     (千葉大輝)