笑顔で大きな踊りの輪 名寄 残り少ない夏を満喫 「市民盆踊り大会」盛り上がる

【名寄】

市民盆踊り大会が、15日午後6時半から南広場で開かれ、浴衣姿やユニークな仮装姿の市民らが踊りの輪を広げ、残り少ない名寄の夏を楽しんだ。
夏の風物詩となっている同大会は、実行委員会(猿谷繁明実行委員長)の主催。1958年に市公民館の創立10周年記念行事として市民レクリエーション大会の一環として盆踊りが開催されたのが始まり。86年には現在の名称となり、名寄の夏の最後を飾るイベントとして定着している。
当初は14日の開催を予定していたが、雨天のため15日に順延となった。会場には盆休みを利用して帰省した人や家族、友人同士など約千人が来場。
前半は子ども盆踊り。最初はまばらだった踊りの輪が、時間の経過とともに大きくなり、「子ども盆おどり唄」に合わせ、浴衣姿やアニメキャラクターなどに扮(ふん)した子どもたちが元気いっぱいに踊った。
同7時半からの開会式で、大会長の加藤剛士市長、猿谷実行委員長が「多くの皆さんに集まっていただき感謝。踊りの輪をつくって、思い出に残るひとときとなることを願っている」などと挨拶
後半は北海盆踊り。郷土芸能名寄太鼓保存会技能部「源響」(俵正次代表)による威勢の良い太鼓の音色と、名寄民謡協会による伸びやかな歌声が響く中、幼児から大人までが笑顔で大きな踊りの輪をつくった。
また、「仮装盆踊り」には個人の部に4人、団体の部に7チームが参加。さまざまなキャラクターに扮した参加者が練習成果を発揮。来場者の注目を集めていた。
会場では、なよろ陽だまりの会の協力で飲み物などの露店も設置され、集まった人たちは名寄の短い夏を満喫していた。
仮装盆踊りの成績は次の通り。

◇個人▽最優秀賞=加藤清一「ねぶた」▽優秀賞=細川裕美子「スーパーマリオ」、金富士子「花」▽熱演賞=田中政美「鬼滅の刃」
◇団体▽最優秀賞=風連スポーツクラブ「名寄といえば名寄岩 不屈の精神で盆踊りを盛り上げます」▽優秀賞=マツケンサンバ「マツケンサンバ」、花笠「花笠」▽熱演賞=狐の嫁入り「狐の嫁入り」▽努力賞=熟女ブルー「熟女ブルー」、清水次郎長「清水次郎長」