【名寄】
名寄市立大学(家村昭矩学長)の第61回名大祭が、13、14の両日に同大学で開かれ、大勢の人でにぎわった。
同大・大学祭実行委員会(森田七羽実行委員長=社会保育学科2年)の主催。
一昨年まではコロナ禍で中止や縮小開催してきたが、昨年から通常開催している。
テーマは「勇往舞進(ゆうおうまいしん)」で、「目標に向かって真っすぐ進む」ことを目指している。
今年は特に、高校生や地域の人に大学のことをもっと知ってもらうため、学内での催しを多くして開催した。
各学科では、2年生が中心となってブースを展示。
栄養学科は「栄養に関するカードゲーム」を実施。アレルギー、食品ロス、カルテット(食の安全)などの説明が書かれたカードを用いて、ゲーム感覚で食の安全などを伝えた。同学科の石井翔歩さん(2年)は、「お子さん含め、たくさんの人に来てもらってうれしい」と語った。
看護学科は「高齢者体験」「車いす体験」「飴の袋を開ける体験」を実施。参加者は白内障の体験として視界が濁った状態に見えるアイマスクを着けて歩いたり、手袋をはめて箸であめをつまんだりする体験をした。同学科の関柚季さん(2年)は「今年初めての企画で、体験者から『箸をスプーンにしたらどうか』などの声もあった」と笑顔で語った。
社会福祉学科は「高齢者体験・社会福祉に関するクイズ」などを実施。幼児が手袋をはめて菓子やあめをつかむ姿が見られた。同学科の鈴木花緋(ひはる)さん(2年)は「家族連れなど多くの方が来てくれて良かった」と話した。
社会保育学科は「地域の子ども達に向けた遊びの提供」を実施。幼児を連れた家族連れなどが、工作コーナーや紙コップロケット、弓矢などで学生たちと一緒に楽しんでいた。同学科の佐藤初音さん(2年)は「学生も、普段子どもたちと触れ合う機会が少ないので、一緒に遊んだり教えたりすることが楽しい」と笑顔で語った。
また、演劇サークルやダンスサークルなど、多くのサークルによる発表や展示も行われ、来場者を楽しませた。
特に14日に実施されたお笑い芸人「四千頭身」による漫才は、多くの人が訪れ、爆笑の渦に包まれていた。
その他、学生のゼミやサークルによる模擬店、キッチンカーによる販売もあり、多くの人でにぎわった。
同実行委員会では、「始めは不安でしたが、多くの人に参加いただき、ステージ発表も盛り上がって良かったです」と笑顔で語っていた。