【名寄】
「第55回記念全国学生書道展」(国際書道協会主催)で、市内の紫書道教室(主宰・内田春蓮さん)で学ぶ生徒19人が入賞した。このうち、氏家夢菜さん(名寄東中3年)と甲木沙弥さん(名寄中2年)の2人が、記念賞2席に輝く健闘をみせた。また、「書塾の部」で同教室は、初の団体準優勝(国際書道協会準優勝旗、北海道議会議長賞)を獲得した。
同展は北海道、札幌市などの後援で実施。第55回の記念展で、「すこやかな毎日で希望ある未来へ」をテーマに、作品5151点の応募があった。
記念賞2席に輝いた氏家さんは、毛筆・準学生名人、硬筆・学生名人。今書道展では「明朗快活」の文字をしたためた。「月の文字が二つつながっていて、それぞれ形も違っていて、変化が付けられるように意識して書きました。結果にはとても満足しています」と喜びの表情。
氏家さんは小学4年のころから同教室で書道を学んでいる。「小学校のとき、書道の授業がとても楽しく、もっと上手になりたいと思い始めました。今回、初めて上位の賞を取ることができ、書道の楽しさをもっと知ることができました。今後はもっと力を伸ばしていきたいです」と抱負を語る。
同じく記念賞2席に輝いた甲木さんは、毛筆・準学生名人、硬筆・10段B。書道展では「一意専心」の文字をしたためた。「画数の多い漢字が二つあり、全体のバランスが良く見えるように注意して書きました」と話す。
甲木さんは小学1年のころから同教室で書道を習っている。「自分の思うような文字が書けたときには、達成感があります。学生名人が取れるよう、これからも頑張りたいです」と笑顔で語る。
この他、記念賞に関口和空さん(西小2年)、長谷川道真さん(名寄小3年)、平島唯月さん(東小5年)、西條礼美さん(南小6年)、氏家愛心さん(西小6年)、本郷佳菜さん(名中1年)、佐々木隆雅さん(名中1年)、上島琉偉さん(名中1年)、石原侑果さん(名中2年)、平島和希さん(東中2年)、新田篤絆さん(風連中2年)、清水舜紀さん(名中2年)、東藤大河さん(東中2年)、西條領真さん(名中3年)、佐々木琴音さん(名中3年)、武田留奈さん(風連中3年)、東藤大和さん(東中3年)が選出された。
併せて、出品点数に、入賞により加算される得点を加えた合計点数により選出される「書塾の部」では、初の団体準優勝を獲得。
内田さんは「いつか名寄の地に優勝旗や準優勝旗を持って帰りたいと願い30年以上が経ちました。この度の大きな賞は、子どもたちの日ごろの頑張りの結果です。そして保護者の方々のご支援、ご協力なくしてはあり得ません。美しい文字が書けるということは、必ず役に立ち、知性や誠実さ、丁寧さを、心を込めて伝えることができると思っています。今後も地域文化の発展に貢献できるよう、地道に頑張ってきたいです」と気持ちを引き締めている。