美深 シャクヤクが色鮮やかに 旧厚生小グラウンドで満開

【美深】

旧厚生小学校(町内西里、現・伝承遊学館)グラウンドでは、シャクヤク(芍薬)の花が満開。ピンクや白色などの大きな花々が咲き誇り、訪れる人たちの目を楽しませている。
シャクヤクは、ボタン科ボタン属の多年草。中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などで自生し、中国では古くから栽培。薬用植物としても知られる。花から根まで余すことなく漢方薬として使用されている。
日本では、江戸時代から「茶花」として観賞用となった。後に改良され、品種、花の色や形状も豊富に。草丈は50cmから100cm程度。初夏に直径10cmほどの花を咲かせ、色は赤やピンク、白など、さまざまなカラーが見られる。
旧厚生小学校は、1999年閉校。2000年に「天塩川漢方の里」が発足し、グラウンドを活用して薬用植物や薬草を植えた。会員の高齢化により「天塩川漢方の里」は20年に解散し、グラウンドは現在、町が管理している。
シャクヤクは「美深ハーブ園」の東側に隣接して植栽。約700平方mにわたって1千株ほどが植えられており、例年6月下旬に開花している。
見頃は7月初めまでとのことで、夏空の下、大きく色鮮やかな花を付けたシャクヤクが咲き誇り、現在は満開となっている。
花々が爽やかな夏の風に揺られており、訪れる人たちの目を引いている。