【美深】
美深消防団(岩村信雄団長)の2025年出初め式が、5日午後0時半から町文化会館COM100で行われた。
同団員、美深消防署員を合わせて71人が出席した。
同館前広場で行われた消防訓練では、人員報告に続いて、草野孝治上川北部消防事務組合副管理者(町長)らから閲団を受けた。
各分団で消防車両の機械器具点検を行った後、分列行進を実施し、団員たちが隊列を組みながら歩みを進めていた。
引き続き、同館内での式典では、消防殉職者に黙とうをささげた後、各種の表彰状贈呈と伝達が行われ、長年にわたる活動をたたえた。
草野副管理者は「昨年も全国各地で自然災害が頻発。宮城県日向灘の地震では初めて南海トラフ地震臨時情報が出された。石川県能登半島地震の被災地では大雨で再び大きな被害。美深では大きな地震、大雨被害はないが、突発する自然災害に日頃から備え、防災対策を万全としたい。2018年の胆振東部地震ではブラックアウト(大規模停電)となったが、厳寒期にブラックアウトとなれば、暖房や食事など生命に直接影響を及ぼすことになる。団員の皆さまには消防人として高い使命と誇りを胸にして、安全安心して暮らせるまちに向けて、一層の精進をお願いしたい」と式辞。
南和博町議会議長、二瓶祥司名寄警察署美深警察庁舎所長が祝辞を寄せた。
遠藤豊明同組合消防長は「複雑化、多様化する災害に対応するため、より実践的な訓練、持続可能な消防組織を目指したい。あらゆる災害に万全な体制を構築するため、精進、努力を期待したい」と訓示。
岩村団長は「昨年は美深町内で1件の火災出動があったが、大過なく過ごせたのは、町民の火災予防の取り組み、団員の地道な防火啓蒙(けいもう)によるもの。日頃から予消防、訓練で緊密に連携し、迅速な活動ができるよう訓練を積み重ね、尽力されるよう願いたい」と訓示した。
表彰を受けた団員は次の通り。
◇日本消防協会自治体消防75年記念表彰▽50年勤続=岩村信雄(本部分団団長)
◇北海道知事表彰▽20年勤続=西村直也(第1分団班長)、安田繁孝(第3分団班長)▽10年勤続=古川満之(第3分団団員)
◇上川北部消防事務組合管理者表彰▽40年勤続=遠藤伸浩(本部分団分団長)▽30年勤続=大嶋孝則(第1分団班長)、藤川雄二(第1分団団員)▽20年勤続=西村直也、安田繁孝▽10年勤続=和田恵里(本部分団団員)、古川満之
◇美深町長表彰▽20年勤続=西村直也、安田繁孝▽10年勤続=古川満之
◇北海道消防協会表彰▽功績章=伊東隆志(第2分団副分団長)▽30年勤続=大嶋孝則、藤川雄二▽20年勤続=西村直也、安田繁孝▽10年勤続=古川満之
◇北海道消防協会上川地方支部名寄分会表彰▽35年勤続=梅津善吉(本部分団副分団長)▽15年勤続=遠藤好晴(第3分団分団長)、小倉雅博(第2分団班長)、芳賀広行(第2分団班長)、飛田康裕(第3分団班長)▽5年勤続=森岡信行(第1分団団員)、堂前宏徹(第2分団団員)、高橋雅之(第3分団団員)、山形和磨(第3分団団員)
◇美深消防団長表彰▽1カ年精勤賞=和田朋則(第1分団団員)▽1カ年精勤賞=和田恵里、山北真奈美(本部分団団員)、木下広悠(第1分団団員)、上田将大(第2分団団員)、岩崎顕(第3分団団員)、池田貢(第3分団団員)
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