【美深】
美深町は、全日本スキー連盟(原田雅彦会長)から感謝状を受けた。町内でフリースタイル競技エアリアル種目の全日本スキー選手権大会を開催していることによるもので、草野孝治町長は「今後もエアリアルのまちとして、冬季スポーツ普及、振興に貢献したい」と語った。
町内では、2005年に美深町エアリアルプロジェクト委員会が発足。海外の先進事例に関する情報提供を受けたことを契機に、美深で盛んなトランポリン競技からエアリアルへの種目転向によって、将来、世界で活躍するアスリートの発掘・育成事業に関係機関と連携して取り組んでいる。
06年から北海道選手権大会を毎年開催するとともに、ナショナルチームの合宿を毎年受け入れ。同年、地元エアリアルチーム「BIFUKA AIR FORCE」が結成された。
06年に美深スキー場でエアリアルコースを造成し、07年に国際スキー連盟と全日本スキー連盟から公認を受けた。現在は国内唯一の公認コースとなっている。
07年から全日本選手権大会を毎年開催しており、今年で19年連続の開催。08年には地域発掘選手が国際大会に初出場した。
18年に韓国・平昌冬季五輪の事前合宿を受け入れ、カナダ、スイス、ベラルーシ、イギリス、ドイツ、日本の6カ国33人が参加した。
昨年は札幌、愛媛のジュニアアスリート発掘事業の合宿を受け入れ、同事業の小中学生、高校生も北海道選手権、全日本選手権に出場している。
「BIFUKA AIR FORCE」は現在、小学生2人、高校生2人、大学生2人の合計6人が所属。地域選手の活躍では、24~25年シーズンに五十嵐晴冬さん、瑠奈さんきょうだいが全日本スキー連盟ナショナルチームの強化指定選手に選ばれた。さらにワールドカップや世界ジュニア選手権、ユーロカップ、ノースアメリカンカップ、冬季アジアカップにも出場した。
全日本スキー連盟は、今年で創立100周年を迎え、10月31日に東京都内で記念式典を開催。その席上で個人(現役選手、OB、下部組織役員など)、団体(自治体、企業など)への表彰、感謝状贈呈が行われた。
美深町は、全日本スキー選手権大会開催地として、スノースポーツの普及振興、アスリートの競技力向上に資する同連盟の活動に対し、多大な支援と指導をしていることから、今回の感謝状贈呈となった。開催地では美深町を含めて全国29自治体が受けた。
記念式典には草野町長が出席し、原田会長から感謝状を受け取った。
草野町長は「美深町が代表して受け取ったが、大会運営は美深スキー連盟、美深町スポーツ協会、美深町教育委員会、美深町エアリアルプロジェクト委員会など、まちぐるみで進めており、皆さんによる尽力のおかげ」と感謝した。
今シーズンも来年1月31日に美深スキー場で北海道選手権と全日本選手権。2月6日から22日までイタリアのミラノ・コルティナ冬季五輪が開催されることから「五十嵐さんきょうだいがオリンピックを目指して頑張っている。美深町がフリースタイルスキー・エアリアルのまちとして、冬季スポーツの普及、振興に貢献できれば」。
草野町長も、05年のエアリアルプロジェクト委員会発足時に総務部長、19年から23年まで顧問。07年大会で会場係、08年大会から19年大会までスターターを務めるなど、大会運営に携わっており、「競技役員に加わって、エアリアルを身近に感じている。大会運営に関わった一人として、感謝状はありがたく、光栄に思っている」と語った。
なお、全日本選手権で5回以上優勝したエアリアル選手が10人おり、そのうち美深町関係者(大会出場選手、コーチなど)では田原直哉さん、逸見佳代さん、南隆徳さんに表彰が贈られた。
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