自然災害に備え訓練を SNS発信強化して団員確保へ 下川消防出初式で大西団長が訓示

【下川】

下川消防出初式が、12日午後2時からバスターミナル合同センターで行われた。永年勤続消防団員を表彰後、大西功下川消防団長が訓示を述べ、署員・団員一同、気を引き締めた。
下川消防の署員と団員の合計43人が出動。午後0時半に下川神社での神事の後、会場に移動して整列。来賓も出席した。
上川北部消防事務組合副管理者の田村泰司町長が「日夜地域を守るという大きな使命を抱え、厳しい消防訓練をされていることに敬意と感謝を申し上げます。有事の際に最小限の被害にとどめるための努力を継続していただき、住民の生命と財産を守っていただくことを熱望する」などと挨拶した。我孫子洋昌町議会議長も「議会も現場の課題を把握し、防災・防火の体制づくりに努力する」など祝辞を寄せた。
大西団長は訓示で「昨年は4月に上名寄川向地区で物置小屋が全焼する火災が発生、消防団も出動して消火に当たった。住宅に延焼せずに消火できたが、水利不足の課題が残る事案となった」と語り、昨年、国内で起きた震災や豪雨災害に触れ「近年さまざまな自然災害が各地で発生し、わが町下川でも起こらない―とは言えない。地域住民に最も身近な存在である消防団が、地域防災の要となるべく、日頃の備えをしていかねばならない。自分たちのまちは自分たちで守る―を合言葉に、消防職団員に、一層の尽力をお願いしたい。一方、消防団員の減少による地域消防力の低下が危惧され、団員の確保が課題となっている。SNSを通じて各種行事や訓練の様子を町民に向けて発信し、消防団活動への理解普及や若者への周知になることを目指す。団員を支える家族、関係団体に深く感謝申し上げます」と述べた。
昨年の下川消防出動件数は、救急143件(交通事故2件、労働災害事故7件、一般負傷16件、自損行為1件、急病68件)、火災1件となった。
表彰を受けた団員は次の通り。
◇北海道知事表彰▽20年勤続章=小林保則(第1分団長)
◇上川北部消防事務組合管理者表彰▽30年勤続章=佐久間利行(本部分団長)、遠藤正人(第1分団員)◇北海道消防協会会長表彰▽功績章=佐久間利行▽30年勤続章=佐久間利行、遠藤正人
◇日本消防協会会長表彰▽自治体消防75周年記念大会消防団員家族表彰=長澤友和(第1分団部長)、長澤亜子加(本部分団員)、長澤光(第1分団員)
◇上川地方支部名寄分会会長表彰▽25年勤続章=樋屋恵美(本部分団班長)

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