自衛隊宿舎建設に期待 1棟は26年2月までに完成 2棟目は来年度に着手

【名寄】

市内西5北10(大橋区)の旧公設地方卸売市場跡地で、自衛隊宿舎の建設工事が進められている。
同地には、1974年に名寄市公設地方卸売市場が移転・新築され、運営業者の丸鱗(まるうろこ)名寄魚菜市場が地域の台所として運営していたが、経営悪化により2013年に自己破産。その後、西側の冷凍冷蔵設備を株式会社道北藤田生鮮市場が市から借り受け、青果物を中心とした生鮮市場として事業を展開している。
旧公設市場は20年に解体し、跡地は21年3月に市から防衛省へ売却された。敷地面積は約1万2600平方mで、現在、自衛隊宿舎建設工事の基礎工事が進められている。
北海道防衛局の公表資料によると、現在、工事を実施しているのは、「名寄(5)宿舎等新設建築その他工事(1工区)」で、鉄筋コンクリート造5階建、延床面積約5900平方m、事業費26億1140万円(税込)、工期は26年2月27日までとなっている。
また、10月に入札が予定されている同2工区については、鉄筋コンクリート造6階建、延床面積約5700平方m、工期は25年4月から27年1月末までとなっている。(建築戸数は、いずれも非公表)
新たな宿舎の建設で、自衛隊員の居住環境は大きく改善され、今後の隊員確保が期待できる。
また、市内では、北地区の人口減少が進んでいるため、宿舎建設による新たなにぎわいが期待される。

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