車両の速度抑制図る 名寄 市道南13丁目通り 可搬型ハンプを試験設置

【名寄】

ハンプによる速度の抑制効果を確認した通学路点検

名寄市徳田65―58の市道南13丁目通りに16日、車両の速度抑制を図る可搬型ハンプを試験的に設置。18日午前7時40分から現地で通学路点検が行われ、ハンプの効果を確認した。
 同通りは、名寄南小学校や名寄中学校の通学路となっているが、交通量の多い国道40号と市道8号通りを結んでいることから、抜け道として利用する車両が多い。
また、通過する車両のスピードも速く、2022年に制限速度が時速40kmから30kmに引き下げられている。
全道的に通学路での交通事故も発生する中、旭川開発建設部では、管内自治体の通学路の交通安全対策を支援するため、名寄市と連携して、車両の通過速度抑制を図る可搬型ハンプを試験的に設置。これまでに旭川市内などでも設置されている。
ハンプは、路面を滑らかに盛り上げて通過する車両を押し上げることで、ドライバーに不快感を与えて減速を促す効果があるという。
今回、試験的に設置したハンプはゴム製の可搬型で、旭川開発建設部が名寄市にレンタルする形で、10月15日まで設置。冬季は除雪作業があるため、設置は難しいとのこと。
ハンプの仕様は、幅6m、延長7m。傾斜部の縦断勾配は平均5%、最大8%。平坦部の長さは2m、高さ10cm。
18日には名寄警察署、名寄市、旭川開発建設部の担当者が集まり、通学路点検を実施した。
大勢の児童生徒が通学する中、多くの車両が通過していたが、ハンプの設置箇所ではスピードが落ちる効果が見受けられた。
佐藤裕太名寄警察署交通課長は「安全意識が高まると思う。速度抑制や事故防止に向けて効果を確認していきたい」と語った。