迫力のステージで盛り上がる 陸上自衛隊名寄駐屯地、第36回「春のコンサート」

【名寄】

陸上自衛隊名寄駐屯地(藤田明大司令)の第36回「春のコンサート」が、18日午後6時からエンレイホールで開かれた。
名寄駐屯地音楽隊は1963年発足。春のコンサートは音楽を通じて市民と隊員の交流を深めよう―と、89年から開催し、「春コン」の名称で多くの地域住民に親しまれている。
共に出演している名寄駐屯地朔北太鼓隊は、77年に発足。名寄駐屯地が日本最北の駐屯地であることから「朔北」と命名。音楽隊とともに、部隊の式典・行事をはじめ、道北地域の各種イベントや福祉施設への慰問などを通じ、地域住民との交流を深めている。
今年は名寄駐屯地音楽隊をはじめ、第2音楽隊(旭川)、遠軽駐屯地音楽隊、留萌駐屯地音楽訓練隊、上富良野駐屯地音楽隊と、名寄駐屯地の太鼓チーム「朔北太鼓」、ゲストに名寄高校吹奏楽部(大久保七海部長、部員48人)を招いた。
春コン初出演という大久保部長は「自衛隊音楽隊の雰囲気や音も迫力があり格好いい。よいところを学んで、日頃の練習に取り入れたいです。今日はいつもとは違った大人数でのステージで、迫力の演奏会にしたいです」と語った。
プログラムは2部構成。第1部は音楽隊によるオープニング演奏「パクス ロマーナ」「交響詩フィンランディア」の迫力の演奏で開幕。
続いての名高吹奏楽部の単独演奏では、「カーペンターズ フォーエバー」「Runaway Baby(ラナウェイベイビー)」を披露。息の合った動きを付けての演奏や、タオルを振り回したりする演出に、ステージと来場者が一体となって盛り上がった。
朔北太鼓のステージでは「渡り」「息吹」など、一糸乱れぬバチさばきに惜しみない拍手が送られた。
第2部は音楽隊による「バンドのためのゴジラファンタジー」「ジャパニーズグラフィティⅡ」など。合同ステージでは、「ディープ パープル メドレー」「YOSAKOIソーラン節」「花は咲く」を演奏。出演者、来場者ともに音楽を楽しんだ。