【名寄】
鈴木直道北海道知事の地域訪問「なおみちカフェ」が、25日午前10時55分から市立認定こども園「あいあい」及び、市こども発達支援センター「こどもらんど」で開かれ、園児や関係者らと交流した。
上川管での同カフェは、24日に上川町、愛別町で、25日は士別市、名寄市、下川町で開催した。
加藤剛士市長、谷口恭子園長、紺野美奈子こども発達支援センター所長らが、鈴木知事、竹澤孝夫上川総合振興局長らを出迎えた。
「あいあい」では、谷口園長から、2保育所と発達支援センターを統合して建設したこと、伸び伸びとした保育を実施するため、廊下を広くしたことなどの説明を受け、保育室などを見学した。中でも、3~5歳児とは、ドッジボールを一緒に楽しんだ。
「こどもらんど」では、中庭、遊戯室、指導室などを見学し、大きなマジックミラー越しで面談の様子なども視察した。
視察後は、鈴木知事、竹澤振興局長、加藤市長、谷口園長、紺野所長で意見交換。
「あいあい」の待機状況について加藤市長は、「今年度の年度当初は待機者ゼロだが、年度途中に出てくる。4月からの新年度はゼロになる」などと説明。谷口園長は「建設の際は、園児たちが伸び伸びと過ごせるよう、検討委員会を保育士で立ち上げ、広い廊下や、自然を取り入れた中庭など、多くの意見を取り入れてもらった」と話した。
また、「古い保育所では、衛生面でも問題があった。4~5歳児は、週1回、米をといでご飯を炊いている。給食調理のお手伝いもしており、保護者から『家でも手伝うようになりました』と言われます」などと笑顔で述べた。
紺野所長は「『こどもらんど』の通園児は、発達障がいの診断がついていない子が多い。保護者と一緒に通っている親子が多く、一緒に療育をしています」などと語った。
加藤市長は、名寄市立大学の社会保育学科の現状について、「約4割の学生が保育・幼児教育以外の一般分野に就職している」と話し、市としても各種支援制度を創設して地元就職を促しているが、十分でない」などと今後の課題を挙げた。
鈴木知事は「北海道としても、『こどもまんなか社会』を目指した政策を進めている。専門職の方々が高い志をもって仕事ができるようサポートしたい。地域全体で子育てができるよう、必要な支援を、北海道としてしっかりと実施していきたい」などと意欲を語った。


鈴木知事(中央)ら


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