長年、ジュニアカーラー育成に支援 名寄カーリング協会が名寄中央LCへ感謝状贈る 名寄で初の道北地区交流会も開催

【名寄】

名寄カーリング協会(東川孝義会長)による名寄中央ライオンズクラブ(吉田豊会長、会員21人)への感謝状贈呈が、16日午前10時から道立サンピラー交流館で行われ、長年にわたるジュニアカーラー育成への協力に感謝を込めた。
名寄中央LCは、2006年11月のサンピラー交流館カーリングホール開設、07年10月の同ジュニアクラブ発足を経て、09年2月から「名寄中央ライオンズクラブ杯市民カーリング大会」(後にジュニアカーリング大会兼市民カーリング大会)の開催を支援。
その後、11年からは青少年健全育成事業の一環として、名寄カーリング協会ジュニアクラブの活動支援として、毎年寄付(13回総額81万円)を行ってきた他、カーリングユニフォームを2度(30万円相当)寄贈するなど、ジュニアカーラー育成に協力。
しかし、会員確保が難しい現状などを踏まえ、本年6月をもって、46年間の活動に歴史に幕を下ろすこととなった。
この日は「名寄中央ライオンズクラブ杯2024道北地区ジュニアカーリング交流会」の開催に先立ち、感謝状贈呈式が行われ、同交流会に参加する名寄カーリング協会と稚内カーリング協会のジュニアクラブメンバーをはじめ、コーチなど関係者合わせて約60人が出席。
東川会長から黒井徹名寄中央LC第一副会長に感謝状が贈られた。
名寄カーリング協会ジュニアクラブは現在、小学生から高校生までの33人が所属。国内の活躍にとどまらず、世界ジュニアカーリング選手権に出場しており、22年のスウェーデン大会では優勝(女子)、23年のドイツ大会では準優勝(同)に輝いている。
東川会長が「寄付金は、練習のためのリンク使用料や、大会の参加経費などに活用させていただいており、長年の支援に心から感謝している。ジュニアメンバーの全国、世界での活躍は、これまでの支援のたまもの」と礼を述べた。
黒井第一副会長は「これまでパーティーを開いて得た、市民の皆さんの浄財でユニフォームを寄贈させてもらうなど活動してきたが、優秀なジュニア選手が育っていることをうれしく思う。中央ライオンズの活動が停止しても、それぞれが一市民として、皆さんの活躍を応援していきたい」などと述べた。
引き続き、開かれた交流会は、道北地区で活動しているジュニア選手の親睦や技術向上などを目的としたもの。昨年は稚内を会場に企画され、今年は名寄で初開催となった。
交流会には名寄と稚内のジュニアメンバー36人が参加。合同練習や親善試合を通じ、和気あいあいと親交を深める様子が見られた。