雪解け、愛馬ハナに乗ってでかける日々へ

愛馬ハナと下川町北町の
「ドッグスタジオ バンスタイル」で記念撮影

筆者は下川町内で北海道和種馬(通称・ドサンコ)のハナを飼っている。ハナは、私たち夫婦にとって、暮らしのパートナーだ。4月15日には12歳の誕生日を迎えた。
以下は2年前、2022年のお話。ハナはまだ10歳になったときである。
 下川町に春が訪れた。2022年は4月6日に観測上、積雪ゼロとなった。ハナに乗っての公道走行は、このシーズン3月13日に再開。町内は積雪50cm以上で、まだ一面雪に覆われていたが、常に除雪されている国道は、いち早く雪解けが進んで路面が乾き、安心して走行できた。
 3月25日には、町内市街地の旧フードセンターで地元中高生の交流と学びの場が試行されていたので、愛馬ハナに乗って町内三の橋から国道を走行して訪れ、まちなかで買い物もして帰った。
 4月3日には、三の橋から下川商業高前通りを通過しながら、町内北町で開業された「ドッグスタジオ バンスタイル」を訪問し、馬を通じて交流を深めた。
 幸町を経由して西町の住宅街に入り、ハナを通じて知り合った家族が、町内に移住されたので会いに行き、家族の皆さんと一緒に筆者の自宅庭まで散歩した。庭で3時間程度、ハナを放牧し、地域の方々も触れ合いに来てくれた。のどかな一日となった。
 4月17日は、地元自転車サークル「リンリン倶楽部」恒例のハナの誕生日祝いを兼ねたポタリング。ハナの三の橋牧草地を経由しつつ、自転車の参加者と拙者を乗せたハナとで走行し、二の橋の雪解け水が生み出す「滝」を往復した。
 この日は強風に見舞われた。馬は強風が吹くと、遠くのさまざまな音まで聞こえて、落ち着かなくなることが多い。ハナも幼いときはそうだった。
 だが、今は強風でも気にすることなく、落ち着いている。強風でスピードが出せない自転車に合わせ、ハナもスピードを抑えて走らせるが、強風の中、速くも遅くもない微妙なスピードを維持して走行できるハナは、精神的な成長を感じる。
 これからまた仕事の合間を縫って、ハナとの外乗を楽しみながら、馬を通じた地域の方々との交流を深めたい。 

<今回は名寄新聞の2022年4月24日付掲載記事を基に再構成しました>

お知らせ:
NHK総合北海道道“どさんこ”ハナの幸せのおすそわけ(26分)
インターネットで配信開始。ハナがつなぐ下川の人々を描いたドキュメンタリー。NHKプラスでインターネット配信から観ることができます。
https://plus.nhk.jp/watch/st/010_g1_2024051755040?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3o1SqnOwBEFKFRtnTwc_O1p1MEdpYogzbQayHqEOIzLdPB0tCYww_Ib_Q_aem_AU-5yTAyPZMuWXD9Wojc4CIYXuaCaEm4o2moLN1HrEvP_CcbGC4I2EioM-EJm6T-vBOy4vm-W5vvgb7If8k0Y1q-