どさんこハナ、町民みんなの森林・下川町南町の美桑が丘での放牧の経緯を過去から順にたどっていく続編。2022年は愛馬ハナの7年目となる、美桑が丘(下川町南町)林間放牧を迎えた。以下はその当時につづった話である。
2022年は5月8日からスタートしている。
馬を放牧し、ササや雑草を食べてもらうことで「馬を飼うこと」と「森林整備」を結び付け、持続可能な循環を生むとともに、馬がいることで気軽に同丘に訪れてもらう機会を創出し「人」と「森」をつなぐ狙いもある。
例年は2カ月の放牧だったが、今年は4カ月以上に期間を延ばし、馬を生かした環境整備を活発に行っている。
こども園やヨックル(宿泊施設)からも見える「北斜面エリア」を放牧拠点とし、草が伸び始めた6月から、美桑が丘を管理するNPO法人森の生活と共に、簡易的な柵を日ごとに移動しながら設置。6月は、たき火広場・管理棟周辺、畑隣接地、西側道道沿い周辺、南東広場、森林奥散策路などに放牧し、草を食べてもらい、見通しもよくなった。
日ごと移動の簡易柵は、移設が簡単な方法を模索し続けている。昨年はポールを6本程度打ち込んで、短く切った電気柵のリボンワイヤーを1段のみ通し、1日分ずつ囲った。今年はポールより安定する角杭4本程度を打ち込み、リールに巻いた長めのリボンワイヤーを、1段伸ばしながら通し、2、3日分ずつ囲む方法に変えてみた。
2、3人で1回30分程度作業しているが、短く切ったワイヤーを巻いたリールを用意し、一人でも簡単にできる仕組みも作り、日替わり放牧の最適な方法を構築したい。
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図のように数日ごとで区域を分けてハナを放牧している。
(2022年)
<今回は2022年7月14日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>