196人が新生活スタート 名寄市立大学入学式、将来目標に向けて新たな一歩

【名寄】

名寄市立大学(家村昭矩学長)の2024年度(令和6年度)入学式が、3日午前10時半から同大学で行われた。栄養、看護、社会福祉、社会保育の4学科に合わせて196人が入学。自身の将来目標に向けた新たな一歩を踏み出した。
本年度は栄養学科に43人、看護学科に58人、社会福祉学科に45人、社会保育学科に50人が入学した。
式は、新型コロナウイルスがインフルエンザと同じ5類感染症へ移行されたことを受け、5年ぶりに保護者も参列する中で行われた。
また、任期満了に伴って昨年行われた学長選で当選(任期は本年度からの4年間)した家村学長の就任後、初の入学式となった。
関係者や保護者からの温かい拍手に迎えられ、スーツ姿の新入学生が緊張した表情を見せながら入場。学生一人一人の名前が読み上げられ、入学を許可した家村学長は「本学はケアの未来を切り拓く『ケア』と『知』の拠点大学。高度な専門職知識を学ぶだけではなく、人の痛みや人への気遣いなど相手の立場を想像できる人間性を身に付けるため、広く社会にも関心を持ってほしい。名寄での生活に早く慣れていただき、名寄全体を大学キャンパスと思って、ここでの4年間でしっかりと人生の指針をつかんでほしい」と告辞した。
来賓を代表して大学設置者である加藤剛士市長が「入学おめでとう」と祝福。基幹産業の農業や冬季スポーツなど名寄市の特徴を紹介し、「地域との関係が日本一近い大学だと思っており、ここでしかできない経験も多くできる。コロナが明けて社会が大きく変化する中、さまざまなことにチャレンジしながら確固たる自分を4年間で見つけてほしい。皆さんが素晴らしい学生生活を送れるよう、地域を挙げて全力でサポートする」と祝辞を述べた。
在学生を代表して社会保育学科3年の安田桜さんが「これからの生活に胸躍る一方で、慣れない生活に不安を感じていると思う。人との出会いを大切に、多くの経験をして成長し、社会で活躍できる人材になってほしい」と歓迎の辞。
新入学生は、名寄での4年間の大学生活に期待に胸を膨らませていた。