2人のインドネシア人雇用 GH里の家1号館 介助や料理など「楽しい」

【名寄】

医療法人社団三愛会のグループホーム里の家1号館(西1南4、大野雄祐施設長、定員18人)と2号館(大通り北5、小林未知子施設長、定員18人)では、労働力不足を解消するため、特定技能制度を活用し、2023年9月から、合計4人のフィリピン人を介護スタッフとして雇用している。
今年4月には、新たに1号館で、インドネシア人の女性2人を雇用した。大野施設長と2人にそれぞれ話を聞いた。

フィルダさん

《フィルダ ウミ ファイドツル バロカーさん・23歳》
インドネシアのジャワ島カグメンの出身で、母と弟の3人家族。
約半年間、現地で日本語を学習して日本語検定のN4に合格。今年3月に来日し、4月から1号館で勤務している。
日本で働くことについて、「知り合いもいて、日本が好きだから来た。日本語は難しいけど楽しい」と笑顔で語る。
勤務を始めて3カ月が経過。入浴を含めた入所者の介助、清掃、調理など幅広い業務をしている。中でも、ゲームなどを通した入所者との交流の時間が楽しいそうで、特にかるたが好き。
日本語で記録を書くのが大変と述べる一方、困った事があれば職員に相談するので、困り事は特にないと話す。ただ、「入所者とのコミュニケーションの取り方が難しいときがある」と述べる。
料理も好きで、みそ汁を作るのが得意。
好きな食べ物はイチゴ、みそ汁、コンビニのパンなど。趣味は、登山とカラオケで「カラオケは、名寄に来てから3回行った」と話し、中でも、秦基博さんの「ひまわりの約束」が好き。
日本に来たのは3月で、寒かった記憶があるので「冬が心配」。
今後は「札幌や東京に行ってみたい。東京ではサッカー観戦をしたい」。
12月には、日本語検定のN3を受験するので現在勉強中。また、3年後、介護福祉士の資格取得を目指して努力している。

ハエラニさん

《ハエラニさん・27歳》
インドネシアのボルネオ島北ボルネオの出身で、両親と8人(男6人、女2人)きょうだいの末っ子。
日本の文化や介護の仕事が好きで、紹介会社を経由して来日した。
フィルダさん同様、現地で日本語を学び、N3を取得。3月に来日し、4月から1号館で勤務している。
日常の介助や入浴介助をはじめ、入所者とのレクリエーション、掃除、料理など幅広い業務を担っている。特に「かるたが楽しい」と話す。
入所者とは、話す時、聞こえない人がいるのが少し大変であるが、困った時は、すぐ職員に聞いて助言を求めている。
日本語は、漢字を覚えるのが難しいので、記録を書くのが大変であったが「少し慣れました」と笑顔で語る。
住居は、先に働いているフィリピンの4人と、フィルダさんを含めた6人が一軒家で暮らしており、食事などはそれぞれで作っている。
団子や納豆など日本的な食べ物が好きで、みそ汁を作るのが得意と話す。
趣味は、日本のアニメ(「NARUTO―ナルト」「ワンピース」など)と旅行で、大阪でEXILEのコンサートに行きたいと笑顔で語る。
また、フィルダさん同様、12月に日本語検定のN3を受験する予定で、3年後に、介護福祉士の資格取得を目指して努力している。
大野施設長は「2人とも仕事を頑張ってくれている。今後も、仕事とプライベートの両面で頑張ってほしい」と話している。