29人が思い出胸に旅立ち 名寄東小学校で卒業証書授与式

【名寄】

心を一つに歌声を響かせた卒業生

名寄東小学校(民輪伸幸校長)の第66回卒業証書授与式が、19日午前10時から同校で行われ、卒業生29人は、在校生との別れを惜しむとともに、4月から始まる中学校生活へ期待に胸を膨らませた。
在校生や保護者、来賓、教職員の拍手に迎えられながら、卒業生が体育館に入場。
民輪校長から卒業証書を受け取った卒業生は「お父さん、お母さん、これからもたくさん心配、迷惑をかけると思うけれど、これからもよろしくお願いします」「中学校では、自分でできることを増やしていきたいです」など、感謝の言葉や中学校での抱負を発表。卒業生はそのまま保護者の元へ向かい、卒業証書を手渡した。
民輪校長が、メジャーリーガーの大谷翔平選手の言葉を引き合いに、「『人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ』という言葉を贈りたい。自分の夢が見つかったとき、生きていく上での目標となり、人生を豊かにしてくれるでしょう。つらいこと、苦しいこと、壁にぶつかることもあると思うが、夢を持っていたら乗り越えていける。人生は自らの手で切り拓くもの。これからの人生が、夢と希望に満ちたものとなることを願っている」と式辞。
五十嵐保PTA会長が「保護者や先生、地域の方々への感謝の気持ちを力に変え、新たな道を歩んでほしい」と祝辞を寄せた。
在校生の各学年代表者5人が、6年生との思い出を振り返って「これまで東小を引っ張ってくれて、本当にありがとうございました」「今日まで、東小のリーダーとして見せてくれた、強く優しい姿を忘れません」「中学校でも頑張ってください」などと送る言葉。
卒業生は在校生に向けて「これからは皆さんが東小を引っ張っていってください」。12年間育ててくれた保護者へ感謝を込め、「これからもいっぱい心配をかけると思うけれど、よろしくお願いします。私たちはさまざまな思い出をかみしめながら、新たな一歩を踏み出します」と決意。卒業生の心を一つに、合唱「僕らまた」を披露。
最後は、全校児童で「ビリーブ」を元気いっぱいに歌い、卒業生は仲間と過ごした日々や思い出を胸に学び舎を後にした。
なお、同日は名寄小、名寄南小、風連中央小でも卒業式が行われた。