4年ぶりフルバージョンで実施 北の天文字焼き2024、2月10日「太陽の丘」に点火

【名寄】

北国の冬を彩る「北の天文字焼き2024」(横澤博実行委員長)の拡大実行委員会の会合が、22日午後6時から「よろーな」で開かれた。今年は2月10日午後6時から市内旭東の通称「太陽の丘」で予定され、4年ぶりに例年通りのドラム缶270個を配置したフルバージョンで実施することなどを確認した。
「北の天文字焼き」は、1989年にスタートした郷土の火祭り。2011年で一時休止されたが、14年2月に復活。17年にはギネス世界記録に挑戦し、燃焼装置(ドラム缶)の数で火文字の大きさ世界一に認定。なよろ雪質日本一フェスティバルと同時開催されており、美しい火文字が地域住民や観光客を楽しませている。
新型コロナ感染症拡大により21年は中止を余儀なくされたが、22、23の両年は感染症拡大防止に考慮し、ドラム缶の配置などの作業に係る人員を縮小。点火作業は地元在住者に限定し、「天」の文字の由来である15地点に3地点(天塩町、西興部村、興部町)を加えた18地点に相当する箇所へ、ドラム缶を3個ずつ設置、18個の星で星座のように「天」の文字を描くなど、工夫して行われた。
会合には自衛隊、隊友会名寄支部、北星信金、市役所、北海道電力など各企業・団体の代表者、個人ら約20人が参加。
開会の挨拶で横澤実行委員長が「2月10日は、スペシャルオリンピックスのナショナルゲームも開催され、全国から訪れる人々への歓迎の意味も込めて、4年ぶりにギネス記録にも認定された完全形で実施することとした」と説明して協力を求めた。
会合では、事前準備や、当日のタイムスケジュール、各団体からの協力人員数、作業分担・人員配置などを確認。
これによると、イベント開催に向け、実行委員35人をはじめ、スタッフ延べ約200人が協力。当日は午後6時から、点火プレゼンター(公募中)らによる点火作業がスタート。文字完成後の午後6時25分頃に花火を打ち上げる計画。
観覧会場は、第1会場として名寄東小学校グラウンド「スノーランタン会場」、第2会場として市内東5南4周辺の「写真撮影ゾーン」、第3会場として西條名寄店屋上の「見える広場」の3カ所を設置。
このうち西條名寄店屋上(午後5時~同8時)では、なよろ市立天文台所有の移動天文台車「ポラリスⅡ号」による星空観測などを予定。
また、「よろーな」では、大会議室で「北の天文字焼き フォトコンテスト」の歴代作品の一部を展示。郷土芸能名寄太鼓保存会技能部「源響」による和太鼓演奏なども予定され、いずれも一般に公開される計画。
併せて、フォトコンテストも実施。テーマは「2024の天文字を撮ろう」。応募規定は、応募者本人が撮影した未発表の作品(複数応募は可)。作品形態はカラープリントで、サイズはA4、四つ切り、ワイド四つ切りなどで、スナップ写真でもよい。
応募方法は、所定の応募用紙に必要事項を明記したものを作品の裏面に貼付し、カメラの写楽、アキ写真店、鈴木写真館に提出してもらう。応募締め切りは3月3日。
また、名寄市外からの応募の場合のみ「画像データ」でも受け付ける(データ送付先はspace-yo@amail.plala.or.jp)。詳細は公式サイト(https://www.kitanotenmonji.com/)を参照。
問い合わせは、実行委員会事務局(電話01654②0724)へ。

実施内容などを確認した拡大実行委の会合