郵船クルーズ㈱が所有する日本最大級の豪華客船「飛鳥Ⅱ」=5万444t、全長241m、旅客定員872人=が、7月30日に稚内港末広埠頭に寄港することが正式に決まった。稚内市や稚内クルーズ振興部会などでは今後、おもてなしなど受け入れ準備を進める。
飛鳥Ⅱの稚内港への寄港は、2013、14、18、19年に続き5年ぶりで、通算5回目(18年は稚内市の市制施行70年、稚内港開港70年記念事業)。21年にも寄港する予定だったが新型コロナウイルス感染症の影響で、この年は飛鳥iiを含め8隻12回のクルーズ船の入港全てが中止となった。
その後、運航再開に向けて定められた新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿った対策を徹底することや、昨年にはコロナ禍も明け、日本の船会社による国内クルーズが再開している。
今夏は「夏の北海道クルーズ」の一環で寄港するもので、7月27日に東京を出港し28、29日はクルーズ、30日に稚内港に入港して観光。31日は小樽港に入港して同じく観光。2日はクルーズで3日に横浜港で船旅を終えるスケジュール。
30日の稚内港入港は午前6時を予定。末広ふ頭での稚内市や稚内クルーズ振興部会によるおもてなし、希望者は最北観光を楽しみ、同日午後9時に出港する予定となっている。
稚内港へのクルーズ船入港に向けては、昨年8月に稚内市の担当職員によるポートセールスを行い、郵船クルーズ㈱、商船三井クルーズ㈱の日本船社のほか、外国船社はウィルヘルムセン・シップス・サービス・ジャパン、シルバーシークルーズの2社を訪問。更に、10月には工藤広市長をはじめ、稚内港湾振興会から三原一憲氏(藤建設㈱常務取締役)、中田有介氏(㈱中田組代表取締役社長)ら5人で郵船クルーズ㈱へトップセールス。それらの成果により、今夏の飛鳥ii寄港が正式に決まった。
今年のクルーズ船寄港は今のところ飛鳥iiのみだが、新年度も更に強力なセールスを行い、来年以降の寄港に繋げていきたい考え。
(佐々木巧)
日刊宗谷の購読をご希望の方は以下のお電話またはホームページからお願いいたします。
TEL:0162-23-5010
HP:宗谷新聞社ホームページ