【名寄】
SL排雪列車「キマロキ」を紹介する新しいパンフレットが、このほど完成した。北海道科学大学の学生有志、名寄SL排雪列車(キマロキ)保存会、音威子府村若手まちづくりグループ「nociw*(ノチウ)」が共同で実施したクラウドファンディング(クラファン)による支援を受けて制作したもので、学生たちが10日午前10時に市役所名寄庁舎を訪れ、完成報告を行った。
「キマロキ」は昨年、展示保存50年を迎え、「キマロキ☆ミライプロジェクト」としてクラファンを実施。
クラファンは昨年5月12日から開始し、同月20日に目標金額の120万円に到達。最終日の6月8日までに237万9116円が集まり、支援者は170人を数えた。
企画、構想から取材、写真撮影、執筆、デザイン、校正まで学生が主体となって取り組んだ。また、クラファンのウェブサイト構築、返礼品の検討、支援呼びかけのPR活動も別チームの学生たちが一貫して担った。
新しいパンフレットの特徴と制作の背景として、「キマロキ」そのものの紹介だけではなく、「保存50年」の継続という最も重要なテーマが読者に伝わるよう何度も修正を重ねた。同保存会による地道な維持管理の様子を写真とともに記録している。
さらに、保存活動に最前線で携わっている会員にフォーカスした特集を企画。学生自ら現地に赴き、情熱の源泉や保存活動への思いを深く掘り下げて取材。地域の歴史遺産を次世代に継承するため、若い視点と熱意が詰まった一冊となっている。
昨年7月19日~21日の展示保存50年記念事業「キマロキまつり」に合わせてプレ版が完成。さらに同保存会に取材を重ねて、今年3月末に完全版が出来上がった。
パンフレットは全52ページ。車両の解説をはじめ、同保存会の菅野雅夫会長(元SL機関助士)、池田文雄理事(元SL機関士)、志々見敦副会長へのインタビューとともに、SL現役当時の写真なども収めている。
名寄庁舎には、同大学未来デザイン学部人間社会学科の髙橋遥奈さん(4年)=渡島管内七飯町出身=、笹田友伊さん(3年)=北見市出身=、同学科教員の横山貴志さんが訪れ、加藤剛士市長、岸小夜子市教育長にパンフレット完成を報告した。
横山さんは「50年間の活動をしっかり伝えるため、保存会にインタビューし、当時の写真も借りた。学生目線で話を聞き、完成させた」。
髙橋さんは「主に取材、インタビューの記事作成を担当。名寄に縁もゆかりもなく、キマロキ保存50年という大きな事業でやらせていただけることになり、うまくできるか不安もあったが、北国博物館、保存会、クラウドファンディングで支援いただいた方とつながり、貴重な経験となった」と語った。
加藤市長は「素晴らしい成果で感謝している。あらためて鉄道の歴史を振り返り、これからの鉄道を考えるきっかけとなる貴重な資料を作っていただき、ありがとうございます」と礼を述べた。
パンフレットは同保存会で2千部を発行。3月末にクラファンの支援者に発送しており、5月の大型連休頃から北国博物館で一般向けの販売を予定している。


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