STEP名寄教室 池田君が小6の部銀賞で本選へ 毎日こどもピアノコン宗谷地区予選 生徒4人が入賞を果たす

【名寄】

地区予選で健闘して笑顔で見せる中渡さん、
池田君、成田さん(左から)

 市内西4南7のピアノ・エレクトーン教室「STEP(ステップ)」名寄教室に通う生徒4人が、7月に旭川市の大雪クリスタルホールで開かれた、第44回毎日こどもピアノコンクール宗谷地区予選会に出場。小学6年の部で池田結翔君(名寄小6年)が銀賞に輝いた他、3人が入賞する健闘を見せた。
 毎日新聞社主催で1982年から開催されている歴史あるコンクール。7月から全道11カ所で地区予選が行われ、各地区予選の銀賞以上(札幌は銅賞以上)が、札幌サンプラザコンサートホールでの本選会に出場することができる。
 池田君は、同コンクール地区予選は7回目の出場。課題曲「インヴェンション第14番(J.S.バッハ)」、選択曲「ソナタK545ハ長調 第1楽章(モーツァルト)」を演奏。
 地区予選を振り返り、「大勢の前での演奏で緊張してしまい、テンポが早くなったり、強弱をあまりつけることができず、納得のできる演奏ではなかった」と語る。
 本選出場は今回で5回目。インヴェンションは、テーマを意識して右手と左手の掛け合いのバランスと、音のつながりや切れ目を意識し、たくさん出てくる32分音符を転ばないようにすること。拍感が崩れないように粒をそろえて弾くことを頑張っている。ソナタ14番は、フレーズをしっかり意識し、歌うように弾くことと、強弱の幅をピアノからフォルテまで使い分けて、平面的な演奏にならないようにしたい―とする他、「本選のホールは、音があまり響かないので、ペダルの使い方を変えて、音を響かせたいです。緊張すると思いますが、練習で行っていることを、そのまま本選でもできるようにしたいです」と抱負。
 中渡衆璃さん(名寄南小6年)は、課題曲「インヴェンション4番(J.S.バッハ)」、選択曲「タンブラン(ラモー)」を演奏して奨励賞を受賞した。「緊張しましたが、堂々と演奏できました。目標よりは少し低かったけれど、納得のいく演奏ができたと思います」などと語る。
 ピアノは幼稚園の頃からはじめた。「好きな曲をアレンジしたり、思いを込めて弾けるところがピアノの魅力。昨年は間違えないように弾くことを心掛けましたが、今年は練習通り、緊張しないではっきり弾けるように―ということを心がけています。今後は難しい曲にチャレンジしていきたいです」と語る。
 成田結さん(枝幸町立目梨泊小4年)は、課題曲「ジーグ(テレマン)」、選択曲「赤い月とこびとの踊り(平吉毅州)」を演奏して奨励賞を受賞。
 幼稚園年長の頃からエレクトーンを始め、枝幸町から名寄に通いながらレッスン。昨年の夏からはエレクトーンの他に、ピアノも習い始めた。
 今回が初めての予選会で、「すごく大きいホールで緊張しましたが、途中から楽しくなりました」と振り返る。
 ピアノを始めてまだ1年ほど。「ピアノはペダルを使って音を伸ばしたり、鍵盤を強く弾くと大きい音を出せるところが面白いです。肘や指の先を使ったりして、いい音で弾けるように頑張りたいです。また、コンクールに挑戦したいです」と語る。
 海野鈴華さん(風連中央小6年)は、課題曲「ブレ(W.F.バッハ)」、選択曲「ワルツ・トレントOp.33」を演奏し、銅賞に輝いた。
 同教室の指導者は、「6年生は日々の勉強も大変な中で、難しい曲に挑戦し、毎日頑張って練習できることは素晴らしい。成田さんは初出場で、想像もできないような大舞台だったと思う。『楽しかった』という、その気持ちを忘れずに、いろいろなことに挑戦していってもらいたい」と、生徒たちの頑張りをたたえる。

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