今年限り「北鼓童なよろ」再結成―。「第34回YOSAKOIソーラン祭り」(4~8日・札幌)に、1995年の結成当時のメンバーが「北鼓童なよろ95」として30年ぶりに出場し、多くの観客を沸かせた。
北鼓童なよろは、過疎化が進む中、若い力で名寄をもっと元気にしたい、そして、名寄をPRして名寄には元気な若者がいることを市内外に見せたい―との思いの下、「思っているだけじゃ始まらない、今、動き出す北の鼓動」をコンセプトに、1995年2月1日、名寄市役所、名寄信金(当時)、自衛隊、名寄短期大学(当時)などから有志20人が集い結成。
以来、同祭りに毎年出場。初出場の1995年(第4回)に「北海道高知県人会会長賞」を受賞。その後も「札幌市長賞」「セントラル賞」「ソーランカーニバル賞(11位)」など受賞。地元をはじめ道内各市町村でのイベント参加や福祉施設慰問など幅広く活動。2016年にはチーム名を「北鼓童&名寄市立大学」にあらため、現在は、名寄市立大の学生が中心となって活動している。
結成当時のメンバーによる同祭り出場は、結成30周年を記念し、今年2月に名寄で開催した同窓会がきっかけ。同窓会には当時の短大生、社会人など全道、全国から約40人が参加。懐かしい顔ぶれがそろう中、今年の「YOSAKOIソーラン祭り」に参加しよう―と心を一つに。今年限りの「北鼓童なよろ」再結成となった。
本番で舞うのは、結成1年目で同祭りに初参加した際の曲「北鼓童なよろ95」、チーム名も「北鼓童なよろ95」に決定。その後、リモートで練習が開始され、4月からは時折、名寄や札幌に集まって練習会を開催。衣装は30年前にメンバーで協力して製作したものを修繕して利用。
本番には、全国から仲間43人が集結。遠くは香川県からの参加もあり、力強い演舞を披露し、観客から惜しみない拍手を受けた。
北鼓童なよろの発起人で、副代表を務めていた栗原智博さんは「最初で最後の再結成だと思う。50歳を過ぎたメンバーがほとんどだけれど、元気に最後まで踊り切った。本番の舞台では、喜びと懐かしさでみんな涙があふれていた」と話す。
当時の名寄短期大学北鼓童なよろ同好会代表を務めていた塩野(旧姓・平野)真希さんは「就職、引っ越し、結婚。気が付けば大好きだった北鼓童とはすっかり疎遠になり、それどころか名寄からは程遠い、香川県で暮らして23年が経過。30年の節目に思いがけずもらった連絡にどれだけ心が動いたか。当時の仲間たちが好き。北鼓童なよろが大好き。青春がいっぱい詰まった名寄が大好き。30年の時を経て、今なお大切に思える仲間たち、ふるさとがあることは私の誇りです」と思いを語る。
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