親子の心触れ合うひとときに 名寄市「ブックスタート事業」開始 4カ月健診で親子4組に絵本プレゼント

【名寄】

 名寄市のブックスタート事業の開始セレモニーが、20日午後1時から市保健センターで行われ、4カ月健診で同センターを訪れた4組の親子に、加藤剛士市長から絵本がプレゼントされた。
 ブックスタート事業は子育て支援の一環として、株式会社ダイナムの企業版ふるさと納税による支援を基に実施。親子が絵本を介してコミュニケーションづくりのきっかけをつくるとともに、読書習慣の定着などを目的とし、市立名寄図書館と保健センターなどの連携による取り組み。
 4カ月児と3歳児が対象で、4カ月児には、4カ月健診の際に、市立名寄図書館職員や読み聞かせボランティアが、一組ずつ読み聞かせを行うとともに、絵本2冊や図書館の利用案内、子育て支援センターのパンフレットなどを、絵本作家の堀川真さん(名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科・教授)デザインによる、オリジナルトートバッグに入れてプレゼント。
 3歳児には、対象世帯に随時、絵本の引換券を郵送。毎月第2・4日曜日に同図書館で開催の絵本読み聞かせの「おはなしクラブ」に参加してもらい、終了後に絵本1冊をプレゼントする内容。
 絵本はいずれも図書館、保健センター、子育て支援センター、読み聞かせボランティア団体による選書10冊の中から贈られる。
 選書に協力した読み聞かせボランティアは「子どもたちの笑顔が見えるかどうかを思い浮かべながら選んだ。3歳児向けについては、子どもたちが絵本を読んでどう思うか、何か感じ取ってもらえるかを大事にした。成長してからも読めるものを意識した」としている。
 ブックスタートの開催セレモニーでは、この日4カ月健診で訪れた4組の親子に、絵本などが入ったトートバッグをプレゼント。読み聞かせボランティアや同図書館職員4人が、絵本の読み聞かせを行った。
 この日、息子の歩太(あゆた)君と参加した五十嵐芹奈さん(25)は、「携帯電話などが普及し、ユーチューブなどを見て育つ子が多いと思いますが、そのような中で絵本をプレゼントしていただきうれしい。自宅での読み聞かせに活用させてもらいます。図書館に絵本のスペースもあるとのことで、活用してみようと思います」と笑顔で話していた。
 同図書館では「ブックスタートが、親子の心触れ合うひとときを持つきっかけづくりになることを願っている。絵本は赤ちゃんとご家族をつなぐ架け橋。たくさんの絵本と出会い、たくさんの『だいすき』を増やしてほしい。今回プレゼントさせていただいたトートバッグを持って図書館に遊びにきてほしい」と呼びかけている。

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