海外からツアーで5人が初参加 自転車で旭川・稚内間315km走破 「てっぺんライド2025」 自然やグルメ満喫して思い出深める

 自転車で旭川市から稚内市・宗谷岬を目指す「TEPPEN‐RIDE(てっぺんライド)2025」が、9月20日から22日までの日程で開かれた。今年は初めて海外からの参加もあり、計12人が道北の秋の自然を楽しみながら自転車旅を満喫した。
 きた北海道サイクルツーリズム連絡会議の主催、天塩川シーニックバイウェイルート運営代表者会議、宗谷シーニックバイウェイルート運営代表者会議、シーニックバイウェイ支援センターの共催で開催。
 同連絡会議は、旭川市~名寄市~稚内市の国道40号沿線各自治体で組織。地域の観光資源を生かしながら、サイクルツーリズムを通じた広域的な観光振興へつなげる活動を展開するとともに、旭川・稚内間ルートのナショナルサイクルルート(国土交通省が2019年に創設した制度)への登録を目指している。
 てっぺんライドは、JR旭川駅をスタート地点に名寄市、中川町、豊富町など道北市町村を自転車で経由し、稚内宗谷岬を目指す2泊3日、総距離315kmのロングライドイベント。地域の人との触れ合いや各地のグルメなども魅力。
 8回目となる今回は、名寄、札幌、旭川、東京、埼玉など道内外から7人をはじめ、今年は海外旅行会社のツアーに、てっぺんライドがメニューとして組み込まれ、シンガポールから4人、香港から1人が参加。最高齢者は札幌市在住の80歳男性で、4回目の参加となった。
 この他、ガイド2人、サポートカー、パンクなど自転車のトラブルに対応するメカニック車両などが帯同した。
 初日は、旭川から名寄まで道のり。旭川駅前広場での出発セレモニーで、同連絡会議共同代表の栗原智博なよろ観光まちづくり協会長、半谷敬幸旭川開発建設部長、上田征樹旭川市観光課長が、参加者の完走を願い激励。記念撮影の後、栗原会長による号砲でスタート。石狩川沿いのコースや塩狩峠、田園風景を抜けるコースなど、北海道の雄大な自然の景色を楽しみながら一路名寄へ。
 2日目はあいにくの雨天となり、名寄から中川までの道のり。3日目は中川から稚内を目指すルート。晴天に恵まれ、日本海や利尻富士の景観などを楽しみながら自転車を走らせ、全員が無事完走。宗谷岬でゴールを喜び合った。
 また、各日とも地域のグルメを味わったり、昼食時などは地元住民との触れ合いや、参加者同士で交流を深めたりするなど、道北地域への親しみを深めた。
 同連絡会議事務局によると、参加者からは「『ザ・北海道』らしい景色の中を走れるのが、とてもよかった」と好評を得ることができ、「ぜひ来年も参加したい―という声もいただいた」とのことで、参加者にとって思い出深い自転車旅となった。

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