1995年12月、旭川市の出身。今年4月に地域振興支援員の隊員として委嘱され、観光振興分野の担当として活動している。
2018年に北海道教育大学旭川校を卒業後、自身が理想としていた職業のアナウンサーになるべく、旭川ケーブルテレビ会社に入社。リポーターや司会、編集などを手がける番組制作部に所属し、情報発信に関わる仕事をしてきた。
5年間務めた同社を退社後、興味、関心の高かったコーヒーに関係する仕事に就き、札幌を拠点に豆の卸売りや店舗運営などに携わった。その後、縁あって名寄の知り合いから観光振興分野を担当する地域おこし協力隊の地域振興支援員を募集している話を聞き、テレビ会社で培ったスキルを生かせるとの思いから応募した。
隊員となってからは、市役所名寄庁舎3階の産業振興課に席を置き、SNSなどを活用して名寄の情報発信業務を担当。市内で開催されるイベントをはじめ、名寄に住む人たちを紹介しながら人と人のつながりをストーリー性のある動画にして発信したり、自身でのイベント企画、開催などにも取り組んでいる。
実際に業務に携わり、「仕事を通して名寄の良いところ、人の良さなどを知ることができており、名寄の魅力発信につなげたい」。
一方で、名寄の素晴らしい素材を生かし切れていない部分があると感じている。「ふるさと納税の返礼品として全国的に人気のあるスイートコーンを活用した冷製コーンスープの商品化など、1次産業を生かした2次、3次産業の可能性もあると感じる」と名寄の魅力PRに積極的だ。
委嘱期間は最大3年間(1年更新)で、今年は1年目。名寄の冬はまだ経験していないため、「名寄の特徴でもある冬を生かした観光商品のアイデアも考えてみたい」と意欲をみせる。
また、名寄での生活が約半年を経過し、「人の温かさをすごく感じる。農産物の食べ物もおいしい。なんでもそろっているわけではないが、不便さはなく、住みやすい」と名寄の印象を話す。
隊員の委嘱期間終了後の具体的な方向性はまだ決めていないとのことだが、コーヒーに関わる仕事の起業などを考えていきたいとしている。