【名寄・下川】
2027年4月から供用開始予定の(仮称)名寄地区一般廃棄物中間処理施設(名寄市大橋)の名称が決定。下川町在住の田邊真理恵さんが名付けた「エコスピカ」が採用された。名称の発表と表彰式が、8日午後1時半から市役所名寄庁舎で行われた。
名寄地区衛生施設事務組合(管理者・加藤剛士市長)は、6月2日から7月18日まで同施設の名称を募集。同組合構成市町村(名寄市、下川町、美深町、音威子府村)に在住、通勤、通学する人から150点の応募が寄せられた。
選考を経て、最優秀賞に選ばれた田邊さんの「エコスピカ」が同施設の名称に採用、決定した。
名称には、日本では「真珠星」と呼ばれ、ひときわ白く輝く1等星の「スピカ」のように、4市町村の暮らしを明るく美しく保ってくれる地域の「星」になるように―と願いを込めた。
また、日本屈指の望遠鏡を持つ、なよろ市立天文台「きたすばる」にちなんだ星にまつわる施設名で、名寄らしさと親しみやすさを持たせている。
名称の発表と表彰式で、田邊さんは加藤管理者から賞状、建設工事受注業者の三機工業株式会社(本社・東京都中央区明石町)の松山智哉環境エンジニアリング部長から副賞を受け取った。
田邊さんは、株式会社フプの森(下川町北町)代表取締役で、トドマツの葉などからオイルを精製する事業などを行っている。
娘(小学4年)が社会科見学で名寄地区炭化センターを訪れた際、名称募集のチラシを受け取ったことがきっかけとなり、一緒に考えた。
また、星を見るのが好きで、なよろ市立天文台に娘と足を運んでいる。
同施設の名称に採用されて「選ばれるとは思わず、びっくりしたが、うれしく思っている。天文台に足を運んでおり、星にまつわる名前で考えよう―と『スピカ』という1等星で、きれいな星を見つけた。選んでいただいたので、クリーンで親しみを持ってもらえれば」と語った。
加藤管理者は礼を述べながら「着々と工事が進んでいる。ごみを扱う施設は嫌悪されがちだが、素晴らしい施設になるよう名称を付けて、地域住民に親しまれながら、末永く稼働できることを願っている」と語った。
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