2021年1月、馬ハナ(北海道和種馬当時8歳)に、アイスキャンドルをプレゼントした。
筆者やハナが住む下川町は、アイスキャンドル発祥地。
アイスキャンドルは「下川の極寒を楽しむ」という、町民団体(コロンブスの卵)のアイデアから誕生し、住民個々で作ってともし、互いに見せ合うことで、町の文化として根付いてきた。
冷えた夜、水を張ったバケツを外に置き、水が凍ったらバケツを逆さまにして氷を取り出し、中心の凍っていない水は(何かに再利用してもよいけど)捨て、中にろうそくを入れてともす。
気温がマイナス15度以下だと一晩で作れるが、気温が高めでも日数をかければ作ることができる。しもかわ観光協会では作りやすい日を「アイスキャンドル予報」として、町民へ配信している。
下川町内でもマイナス10度以下の日が多くなり、アイスキャンドルをともす様子が見られるようになったが、わが家も作り始めた。
「ハナにアイスキャンドルを見せてみよう」。そう思って作ったアイスキャンドルを、妻と夕暮れの時間にハナの放牧地へ持って行った。ハナは準備中も氷に興味を持ち、顔を近づけ、鼻や口で触れていた。
最もきれいなマジックアワー(夕暮れ)に撮影したかったが、強風でろうそくの点灯にてこずっているうちに日が暮れた。
アイスキャンドルをともすと、ハナは顔を近づけて眺め、筆者の写真撮影にも付き合ってくれた。また機会があればハナとアイスキャンドルを楽しみたい。
<今回は名寄新聞の2021年1月22日付掲載記事を基に再構成しました>