【名寄】
きょうだいで冬季オリンピックの舞台へ―。名寄出身のフリースタイルスキー・エアリアル競技の五十嵐晴冬さん(23)=美深エアフォース=、五十嵐瑠奈さん(21)=日本体育大学=は、ミラノ・コルティナ冬季五輪の日本代表選手に確定。2人はこれまで支えてくれた多くの人々に感謝しながら、夢の舞台での飛躍を誓い、練習に熱を入れている。
フリースタイルスキー・エアリアルは、長さ約160cmのスキー板を履いてキッカーと呼ばれるジャンプ台から舞い上がり、空中での技の難度や完成度、高さなどを競う競技。
晴冬さん、瑠奈さんは、昨年12月からフィンランドを皮切りに開催されたワールドカップ(W杯・全6戦)に参戦。瑠奈さんは、今月12日にアメリカで開催されたW杯最終戦で、予選23位で決勝に進めなかったものの、全日本スキー連盟(SAJ)の派遣基準を満たしたことから、ミラノ五輪代表枠を獲得した。
一方、晴冬さんは、W杯第5戦終了時点で五輪出場24枠(プラス開催地1枠)ある中の24番手に位置していたが、最終第6戦(予選38位)でカザフスタンの選手にポイントで抜かされ、自力での五輪出場がかなわなくなった。
しかし、五輪開催地イタリアからの出場辞退により、出場枠の再配分を受け、今月21日にSAJから、晴冬さんらの五輪代表への追加が正式に発表された。
幼い頃、美深町で開催されたエアリアル体験会への参加をきっかけに競技の世界を歩みはじめた晴冬さん、瑠奈さん。オリンピック出場は競技を始めたときから目指していた夢の舞台。
五輪出場決定を受け、晴冬さんは「自力で枠を取れなかったことの悔しさが大きい。ワールドカップ後も悔しさを抱えながら、4年後どうするかを考えてきました。運良く手にすることができたチャンス。これまで自分がやってきたことが発揮できるよう、全力を尽くしたい」。
瑠奈さんは「ワールドカップが終了し、自分の出場枠が決まった時、オリンピック出場という夢がかなったといううれしい気持ちがあったが、オリンピックは兄と一緒に行くものと思っていたので、悔しい気持ちが大きく、いろいろな感情が入り混じっていました。でも、兄の代表枠獲得の報告を聞いて、本当に良かったと思いました。オリンピックの空気を楽しんできたい」と笑顔。
2人は、これまで多くの人々に支えられ、今があると話す。晴冬さんは「感謝を伝えたい人はたくさんいます。まずは妹も含め家族。そして、チームのサポートがなければ、ここまでくる土台すらなかった。スポンサーになってくださっている会社の皆さま。日頃から応援してるよ―と言ってくださる皆さま。皆さまの声援が、自分でもびっくりするくらい力になっています」。
瑠奈さんは「オリンピック出場が決まった時、本当にいろいろな人の顔が頭に浮かんできました。自分の力だけでは絶対に届かなかった。本当にありがたい気持ちでいっぱいです」と語る。
また、五輪出場が、国内のエアリアル競技のさらなる振興につながれば―と願いを込める。晴冬さんは「自分の結果も大切ですが、後進につなぐというところが、自分の役割だと思っている。後輩やこれからエアリアルに出会う子どもたちに、もっと競技を好きになってもらい、自分のやっていることを誇れる選手になってもらいたい」と話す。
2人は22日から2月1日までの予定で、美深での合宿に臨んでおり、30日、31日の第45回 北海道スキー選手権大会、第46回 全日本スキー選手権大会へも出場を予定。
ミラノ五輪フリースタイルスキー・エアリアル種目は、2月17日に予選が行われる。
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