2021年の4月14日、筆者は愛馬ハナに乗って、下川町(名寄新聞社下川支局)から名寄市街地(名寄新聞社本社)まで往復してきた。
ハナにとって、1日の距離では最長となる、往復5時間約36kmの走行。体力や脚に気配りし、加速や減速を繰り返しながら、手探りでの移動となった。
低温と強風という過酷な条件の下、妻と、地元で自転車普及に取り組む友人、持続可能なコミュニティづくりに取り組む友人の3人に、自転車による同行でサポートいただいた。
同行くださった皆さん、気配りいただいた通行車両のドライバーの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱい。心からお礼を申し上げます。
ハナは通常、糞(ふん)を一度するかしないかだが、初めての道に緊張したのか、往復で6回もした。同行の方々に迅速かつ安全に拾ってもらい、サイクルトレーラーで運んでいただいた。一人ではかなり大変な目に遭うところだった。
ハナの踏切通過も初体験。ハナが怖がらないよう、降りて引き馬で歩き、安全に突破した。
名寄新聞社本社の敷地内では、昼食を兼ねて1時間滞在。ハナにはサイクルトレーラーで運んでもらった牧草、会社で用意してもらった水を与えた。滞在中は会社や地域の方々に、ハナと触れ合っていただいた。
帰路に入るとハナの足取りにも疲れを感じた。引き馬で歩き体力を温存してから、乗馬で走って無事に下川へ。頑張ってくれたハナにも感謝している。
今回、国道239号線を通過した。誰でも安心して利用できる、交通環境であってほしいとの願いもあった。通行車両の多い下川・名寄間を無事走行できたのは、通行車両のドライバーが、安全に走行してくださったからだ。安全には乗馬も歩行も自転車も互いの気配りが重要なので、筆者も他車両に一層の配慮と、安全な乗馬走行に努めねばならない―と思いを強くした。
同行した方々は、交通に対する知識や経験が豊富で、安全意識も高く、今回の経験から、改善点でも具体的な助言をいただいた。馬の安全走行へ学びと研究を重ね、道筋を作れたらと感じる。
<今回は名寄新聞の2021年4月27日付掲載記事を基に再構成しました>