【名寄】
名寄西小学校(輕部恭子校長、児童232人)の第65回卒業証書授与式が、15日に同校で行われ、4月から始まる中学校生活に期待しながら卒業生34人が新たな一歩を踏み出した。
在校生や保護者、来賓、教職員の拍手に迎えられ、卒業生が体育館に入場。国歌と校歌の斉唱、学事報告に続き、輕部校長が一人一人に卒業証書を授与。卒業生はそのまま保護者の元へ向かい、受け取ったばかりの卒業証書を照れくさそうにしながらも感謝の気持ちを込めて手渡した。
輕部校長が「卒業証書は皆さんの汗と涙の結晶で努力の証し。そして、西小で時間を共有し、励まし合った仲間との証し。最高学年としての自覚を持ち、後輩の手本となる素晴らしい6年生だった。卒業後も自分の良さを発揮し、可能性や夢に向かい続けることを願っている」と式辞。
泉竜一PTA会長が「成長を共に支え合った仲間をいつまでも忘れないでほしい」と祝辞を寄せた。
在校生の各学年代表者5人が6年生との思い出を振り返り、「6年生の一生懸命な姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちになりました」「4月からは高学年になります。6年生の皆さんが僕たちに教えてくれたことを思い出し、力いっぱい頑張ります」「何事にも全力で取り組み、乗り越える6年生の姿は輝いていました。私たちも6年生のような最高学年を目指し、大きな背中を見せることができるよう頑張ります」「西小での経験とこれまで共に育んできた絆を胸に、中学校へ行っても輝ける未来に向かって頑張ってください」と述べ、在校生全員で「大切なもの」を元気いっぱいに合唱。
卒業生代表の鬼原彩梨(あかり)さん、田内柚月(ゆづき)さん、新里迪(みち)さんが小学校生活を振り返り、先生、在校生、父母への感謝を込め「先生は勉強を分かりやすく教えてくれ、落ち込んだときは相談に乗ってくれました。先生方のおかげで、たくさんのことを覚え、自分で考える力を身に付けることができました」「在校生の皆さん、これからも皆さんで協力し、明るく元気な仲の良い学校をつくってください」「4月からは中学生です。期待も不安も大きいですが、見守っていてください。さまざまな困難にも立ち向かい、笑顔を忘れず、夢に向かって進んでいきます」と答辞。
卒業生が心を一つに合唱「3月9日」を披露するなど、仲間との日々や思い出を胸に慣れ親しんだ学び舎を巣立った。