愛馬ハナ、美桑が丘の草取りに活躍

 ドサンコ・ハナ(北海道和種馬)の、9年目となる「美桑が丘」(下川町南町)での移動放牧をスタート。2024年4月25日からみくわの森(美桑が丘)で林間放牧を再開し、未利用地となっている南側のササヤブを拠点に放牧している。ササを食べてもらって見通しをよくすることで、利活用とクマ除けに結び付けるのが狙い。これからみくわを拠点に各地の草刈り出張放牧も併せて展開する。
 さて時代はさかのぼって2021年につづっていた6年目の美桑が丘の放牧の話。まだコロナ禍が続いていた。4月28日に日帰りで実施し、5月19日からは本格的に放牧。この年は同丘敷地内の環境整備を兼ね、南側畑エリア、北側用水路沿い斜面ササ群生エリア、管理棟周辺エリアの3カ所で同時に電気牧柵を張って、日ごとに巡りながら放牧し、伸びた草をハナに食べてもらっていた。
 管理棟周辺は簡易的な電気牧柵を使って、毎回その日に草を食べてほしい場所を囲んで放牧。同丘の仲間たちと敷地内で、馬を生かした循環型の環境整備を模索していた。
 5月16日から北海道も新型コロナウイルスの緊急事態宣言対象となったが、同丘の屋外は期間中も町民限定で利用できるため、子どもや保護者をはじめ地元の方に、少数での散歩中、各自で馬との触れ合いも楽しんでいただいていた。
 コロナ禍で会えなくても、馬を通じて地元の方々と間接的につながりを感じた。ありがたい。ハナは5月末に町内三の橋の牧草地へ戻した後、6月第2週から美桑が丘での放牧を再開し、7月末までの放牧していた。

<今回は名寄新聞の2021年5月30日付掲載記事を基に再構成しました>