つぐみ文庫 学生と交流深める 絵本や工作、昔遊び楽しむ

【名寄】

地域家庭文庫「つぐみ文庫」(市内西13南7、豊栄通り沿い)が、1日から今年の開館をスタート。子どもたちが名寄市立大学生と一緒に絵本や工作、昔の遊びなどを楽しんでいる。
「つぐみ文庫」は1987年10月、市呂寿子さんが自宅横の別棟に開設。豊西小学校の校区内で、同校児童を中心に親しまれたが、子どもの生活変化や少子化で利用が減り、2012年ごろに定期開館を休止。16年3月末で同校が閉校したこともあり、17年末で閉館を決断、蔵書の整理を進めていた。
名寄市立大学の市民連携授業「地域との協働Ⅱ&Ⅲ」で、社会保育学科の堀川真教授のグループが文庫活動の聞き取りや子どもの読書環境調査のため、市呂さんと出会ったことをきっかけに、17年10月から学生主体で「つぐみ文庫」を再開したが、直前に市呂さんが逝去。現在は夫の博幸さんの厚意で継続している。
20年はコロナ感染拡大防止のため休館、21年は不定期開館となっていたが、22年からは通常開館し、例年6月から12月まで開館している。
今年も開館期間は12月末までの毎週土曜日午前10時から正午まででだが、祝日と大学行事の日は休館となる。
館内の広さは約10畳で、蔵書は絵本や児童書など約3千冊を備えている。
開館日は絵本や児童書の閲覧と貸し出しをはじめ、工作やお絵描きコーナーを用意している。
さらに、常駐する名寄市立大学生による学習支援を行うとともに、今後はお楽しみ会も予定している。
初日は子どもたちが学生と一緒に絵本を読んだり、工作に挑戦したり、昔遊びのあやとりなどで楽しいひとときを過ごし、交流を深めていた。
問い合わせは堀川教授(080‐6062‐0937)へ。