【名寄】
名寄市ゼロカーボンシティ推進委員会の第1回会議が、10日午後6時半から市役所名寄庁舎で開かれた。
同委員会は、2050年までの二酸化炭素排出量実質ゼロを目指し、削減などのための総合的かつ計画的な施策の推進に向けて本年度から新たに組織した。
本年度は、25年度から30年度までを期間とした名寄市地球温暖化防止実行計画(区域施策編)を策定する。
初会議となったこの日は、委員に委嘱状を交付した橋本正道副市長が「一歩でも二歩でも前に進めなければならない課題。再生可能エネルギーや二酸化炭素排出量削減など総合的で実効性の高い取り組みが必要。市民一人一人の意識も含めて具体的な取り組みを示す計画策定に協力してほしい」と挨拶した。
正副委員長の選出では、名寄商工会議所専務理事の臼田進さんが委員長、名寄建設業協会理事の五十嵐幸次さんが副委員長に決まった。
続いて市側は、行政が行う事務事業によって排出される温室効果ガスの削減などを目的とした「名寄市地球温暖化防止実行計画(事務事業編)」の取り組み状況を報告。さらに、再生可能エネルギー電力や熱の導入をはじめ、ゼロカーボン物流構築などに取り組み、30年までに3万6千tの二酸化炭素削減を目標とした「名寄市ゼロカーボン推進再生可能エネルギー導入計画」の内容を説明し、行政の地球温暖化防止への施策推進に理解を求めた。
名寄市地球温暖化防止実行計画(区域施策編)の策定に向けた今後のスケジュールでは、11月までに素案をまとめ、12月に市民周知などを目的とした脱炭素に関するテーマの市民講演会を開催。来年1月からの約1カ月間でパブリックコメントを実施して市民意見を反映させた最終的な計画をまとめ、3月に市議会へ報告、4月からスタートさせることを確認した。