阿波踊りやあんどんが観客魅了 第43回ふうれん白樺まつり 多くの市民が夏のひととき楽しむ

【名寄】

第43回ふうれん白樺まつりが、15、16の両日、風連駅前通り、風連町中央公園などを会場に開かれた。前夜祭では、「東京高円寺阿波おどり選抜連」「風舞連」による阿波踊りや、迫力のあんどんが練り歩く「風舞あんどんオン・エア」など。本祭りの16日は、阿波おどり、歌謡ショーといったステージや、縁日コーナーなどの「ちびっこ広場」などで盛り上がり、多くの市民が名寄の夏のひとときを楽しんだ。
同まつり実行委員会(委員長・多嶋範宣理事長)が主催する恒例イベント。「風舞あんどんオン・エア」は従来、8月の「風連ふるさとまつり」のメインを飾るイベントとして親しまれてきたが、昨年から白樺まつりの前夜祭で行っている。
前夜祭は15日午後4時から風連駅前通り特設会場でスタート。売店やキッチンカーがずらりと並んだ他、名寄商工会議所による名寄市電子地域通貨「Yoroca(ヨロカ)」のPRブースなどが設けられた。
会場ではビールや焼き鳥を手にのんびりと過ごす人、友達とはしゃぐ子どもたちの姿が見られるなど、多くの地域住民が来場。ステージでは「Saxアンサンブルfun-fan」による演奏。同5時15分からは「高円寺阿波おどり選抜連」(15連30人出演)と地元の「風舞連」(38人出演)による阿波踊り。太鼓、かね、笛の軽快な音色を響かせ、女踊りや男踊りなどパートごとの他、全員そろって踊りを披露。軽快な阿波踊りに来場者も手拍子を打ったり、踊りをまねて手を動かしたりする光景も見られ、踊り手の笑顔につられ、その場の皆が明るい表情に。来場者が飛び入り参加しての阿波踊り体験も盛り上がった。
風連町出身の歌手・ハルカさんによる歌謡ショーを楽しみ、日が傾き始めた午後7時からは前夜祭を飾る「風舞あんどんオン・エア」がスタート。8基10団体(約200人)が参加して行われた。
駅前通りを往復する形で行われ、勇壮な武者絵や天女、映画「ターミネーター」「アイアンマン」の主人公などが描かれた、光り輝く絵巻が暗闇に浮かび上がり、沿道を埋めた観衆を魅了。担ぎ手たちに盛大な声援が送られていた。
翌16日の本祭りは午前10時から風連町中央公園で開催。風連御料太鼓の迫力ある太鼓演奏がオープニングを飾り、加藤剛士市長と山田典幸市議会議長が「天気に恵まれ、絶好のイベント日和。楽しんでほしい」などと挨拶した。
続いて、高円寺阿波おどり選抜連と風舞連が阿波おどりを披露して会場を大いに盛り上げた。
メインステージでは、クラリネットアンサンブル「バンケット」の演奏、「士別ベンチャーズand昭和歌謡シスターズ」の歌謡ショー、北海道警音楽隊とカラーガード隊のドリル演奏もあり、来場者を楽しませた。
また、会場内には「ちびっ子広場」が用意されるとともに、小学生以下対象の「こども宝さがし」の企画もあり、多くの子どもたちでにぎわっていた。
各種売店やキッチンカーにも行列ができていた他、焼き肉広場スペースでジンギスカンを食べ、ビールなどを飲んでのんびりとイベントを楽しむ姿も見られた。