平和の尊さ心に刻む 美深町で平和祈念式典

【美深】

2024年度の美深町平和祈念式典が、25日午前10時から町文化会館COM100で行われた。
式典では、国歌斉唱に続いて、戦争の犠牲者らに黙とうをささげ、冥福を祈った。
新成人の山口智生さんのリードで町民憲章を朗読。同じく新成人の米澤蘭さんのリードで「平和の町」宣言文を朗読した。
草野孝治町長は「戦争では多くの尊い命が犠牲となり、ご冥福をお祈りします。遺族の皆さまは最愛の肉親を失い、決して癒やされない悲しみ、幾多の苦難を乗り越えています。わが国は何度も戦争を経験し、世界中では紛争やテロ行為で多くの方が犠牲となっています。平和の実現は一人一人が努力しなければならない目標。かけがえのない命、戦争の悲惨さ、平和の尊さを心に刻み、悲しい歴史を風化させず、繰り返さないように語り継ぎ、継承しなければならない」と式辞。
鈴木直道道知事(代理)、南和博町議会議長、伊東良孝北海道連合遺族会理事長(代理)が追悼の言葉を述べた。
高橋じゅりさん(美深中3年)が「私たちには何ができる」、藤田雄己さん(仁宇布中2年)が「平和の誓い」と題して作文を朗読し、平和の尊さなどを訴えた。
草野町長をはじめ、参列者全員が「美深町戦没者・開拓功労者追悼 平和祈念の標」に献花を行い、戦争の犠牲者を悼みながら、さらなる恒久平和を祈願した。