玄米米糠麹で血糖改善 日本糖尿病学会北海道地方会 谷院長(たに内科クリニック)が症例発表

【名寄】

日本糖尿病学会北海道地方会で発表した谷院長

 「第58回日本糖尿病学会北海道地方会」が6日、旭川市のホテルで開催され、たに内科クリニックの谷光憲院長が症例発表を行った。
 糖尿病に関するさまざまな演題を基に、道内各地の専門医が症例発表を行い、最新の糖尿病治療などのトピックスや課題などの共有化を図ることなどを狙いとしたもの。
 谷院長は「半年間、玄米米糠麹を用いて血糖コントロールが改善した2型糖尿病4症例」をテーマに発表。
 谷院長によると、2型糖尿病を患う50歳から64歳(平均58・8歳)の男性2例、女性2例について、いずれも血糖降下剤を数錠投与し、食事、運動療法を指導するも、血糖コントロールが改善されなかった。
 そこで、商品化されている玄米米糠麹を毎食前に3から6袋服用してもらい、持続血糖測定器を2週間装着し、血糖の日内変動を調査。その結果、4例全ての症例で食後血糖値が改善した。その後も、玄米米糠麹を毎食前に服用継続してもらい、半年以上血糖コントロールを経過観察したところ、全ての症例で血糖コントロールの改善傾向が認められたという内容。
 谷院長は、食物繊維を含有する玄米米糠麹を毎食前に服用することで、①食後血糖値の上昇を抑えられたこと②玄米米糠麹を服用することを契機に、食生活の見直しを図ったことが、長期血糖コントロールの改善に奏功したのではないかと推察されたと解説。
 今後の研究として、「症例数が4例と少ないため、今後血糖コントロールが薬剤で改善しない症例に対して、玄米米糠麹を積極的に投与し、血糖値をはじめ、他のデータも検討していきたい」とした。

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