稚内大谷高校３年の森一樹さんが、先に行われた実用英語技能検定（英検）の準１級試験に合格した。準１級は大学中級程度に相当。４回目の受験で合格を果たし、森さんは「長い間の目標に手が届いて嬉しい。自分がやってきた勉強が間違っていなかった」などと喜びを語った。同校からの英検準１級合格者は森さんが初めて。
英検受験は、進学志望の森さんが大学入試対策の一環で挑戦。今年２月に準２級、４月に２級に合格し、今回の準１級合格に向けては、これまで自宅で１日平均で３時間、休日は６〜７時間と、教材にはユーチューブの動画を活用するなど工夫しながら自主学習に励んだ。８月まではバスケットボール部にも所属し、勉強と部活をしっかりと両立させて努力を重ねてきた。
４回目の挑戦となった今年10月の試験で合格を果たした。同校によると、高校生での準１級合格は進学校でも珍しいというほどの難易度で、森さんも合格証を手に笑顔。「英検の受験は今回でひと段落にし、次はＴＯＥＩＣへの挑戦や、実際に英語圏の人とコミュニケーションを取ることに挑戦したい」と意識を高める。将来の目標では「外資系企業の経営者になりたい」と話し、今回学んだ英語の知識を役立てたいと意欲を見せている。
合格に向けてサポートに努めた井上弘顕英語教諭は「通常であれば、２級から準１級の合格までには１年半ほどを要するが、森さんは驚異的なペースで勉強。追い込みが素晴らしかった」などと称えた。（横山淳也）
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