我が家では日頃、料理や暖房の熱源にまきストーブを使っているが、木質燃料の代わりに馬糞も使ってみた。
乾燥した馬糞6万立方㌢(飼料袋1袋半に相当)を燃やしたところ、ストーブ外部の温度が着火30分で80度、50分で120度に上昇し、料理できる熱を保ちながら、室内も温めた。これは筆者の飼うドサンコのハナが、一日に出す糞で賄える量だ。
日本も江戸時代、乾燥した馬糞を燃料に使ったと聞く。
フィンランドでは近年、馬糞を他のバイオ燃料と同様に燃やして発電することで、国際馬術大会の電力を全て賄った。住宅暖房にも利用しているそうだ。
馬は草を固形燃料にして排出してくれる。今後は、屋外料理などでも馬糞の活用を考えたい。
馬糞は、良質な堆肥として、友人や近所にも物々交換で配布しており、自分にとって「馬糞」は「通貨」ともいえる。
<2022年5月12日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>