雪合戦で団結深める 陸上自衛隊名寄駐屯地 二十歳を祝う激励会

【名寄】

陸上自衛隊名寄駐屯地(司令・藤田明大第3即応機動連隊長)の「二十歳を祝う成人激励会」が、17日午前8時20分から同駐屯地グラウンドなどで開かれた。
今年は、名寄駐屯地隊員33人が二十歳を迎えた。
激励会の前半は、名寄駐屯地曹友会(仁平直樹会長)が中心となり、二十歳を迎えた隊員による雪合戦が、駐屯地内グラウンドで行われた。
雪合戦は二十歳を迎えた隊員の希望で行われ、ルールもみんなで話し合い準備してきたとのこと。競技は4チームに分かれ、1試合3分、総当たり戦で行われた。なかなか固まらない雪玉に四苦八苦する様子も見られたが、遠くから相手を狙ったり、相手の陣地に突撃して接近戦を展開したりと、一致団結して白熱した対戦。終了後は隊員のすがすがしい笑顔であふれた。
引き続き、会場を隊員食堂に移し、来賓を交えて会食を楽しんだ後、藤田司令は「皆さんは青春時代を、集団生活が制限されたコロナ禍で過ごし、そういう思いが雪合戦という選定に至ったのではないかと思っている。ルールもみんなで決めるなど、一連の過程が、団結力、企画力、調整力などいろいろな力の向上につながったものと思う。皆さんには自分を大切に、自ら考えて行動し、自分を磨いてもらいたい。若いほどいろいろな選択肢があり、考えることも多い。その中で自分らしさを磨くことは大変な作業だが、それこそが人生。豊かな人間力を身に付けるため、多くの人と接してほしい。ぜひ町に出て人と接し、自らを磨いてほしい」と挨拶。
来賓を代表し、名寄地方自衛隊協力会長の加藤剛士市長が「名寄で同じ二十歳の節目を迎えた隊員は、かけがえのない一生の仲間。横の繋がりを大切にしてほしい。仲間、上司を信じて、切磋琢磨(せっさたくま)し、国民から信頼される自衛官としてさらに成長していってもらいたい」と祝辞を寄せた。
藤田司令が隊員に記念品を贈呈した後、二十歳を迎えた隊員を代表し、第101高射直接支援大隊第2直接支援中隊の古暮耀3曹が「二十歳となり、これまで以上に責任が問われます。また、国防という任務を遂行するため、今まで以上に探究心や向上心を持って精進していきます。私たちはまだまだ未熟です。今後ともご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします」と決意と礼を述べた。 

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