インターハイ・全国高校スキー大会 スペシャルジャンプ 西田選手(下川商高)優勝 クロカンフリー 名寄出身の菊池選手(留萌高)準優勝

【名寄】

 2024年度全国高校総合体育大会(インターハイ)第74回全国高校スキー大会が、7日に名寄市と釧路市で開幕。名寄会場では8日にスペシャルジャンプ(ピヤシリシャンツェ)、クロスカントリーフリー(なよろ健康の森)が行われた。スペシャルジャンプは、男子組に出場した下川商業高校3年の西田蓮太郎選手が、95・5mを飛び優勝を果たした。
 インターハイは「燃やせ魂 目指せ夢 北の大地で勝利を掴み取れ!」を大会スローガンに、11日まで開催。名寄市ではクロスカントリー、スペシャルジャンプ、ノルディックコンバインドの3種目が行われている。
 競技初日の8日は、スペシャルジャンプとクロスカントリー・フリー(なよろ健康の森)の2競技が実施。
 スペシャルジャンプには男子24人、女子(公開競技)19人がエントリー。この日は時折、強風に見舞われ、男子組の競技は1本目のみ実施。女子組の競技はキャンセルとなった。
 男子は西田選手と、布施飛雄真選手(日本大学山形高校2年)がともに123・0ポイントで同点優勝。髙橋劉成選手(下川商業高校1年)が7位、岡部凛大郎選手(同1年)が9位入賞を果たした。
 優勝した西田選手は「やってやったぞ―という思い。滑りの部分でしっかりポジションを安定させようと望んだ。風にも恵まれた。昨年は4位と悔しい思いをしたので、地元で開催されたインターハイで優勝でき、とてもうれしい。今後はワールドカップに出て、世界で活躍できる選手になり、オリンピック出場を目指して頑張りたい」と力強く語った。
 クロスカントリー女子5kmフリー(92人エントリー)に出場した名寄市出身、留萌高校3年の菊池凜花さん(18)は、トップと2・1秒差で準優勝。「もっと早く行けたか―と悔しいところもあるが、喜びの方が大きいです」と語った。
 菊池さんは89番目にスタート。アップダウンの激しいコースで、後半できつくなることから、後半にペースを上げられるようなレースプランで挑んだ。
 タイムは15分35秒7でゴール。トップとは2・1秒差で準優勝となった。
 地元での開催で、滑り慣れたコースでもあったため、「強い気持ちでレースに臨むことができた。表彰台に上がることを目標に練習し、達成できた。トップと2・1秒差というタイムを見て、もっと早く行けるかと思って悔しいところもあるが、喜びの方が大きい。地元で表彰台に上がれたのが大きなことで、うれしい」と笑顔も見せた。
 昨年、脚をつってしまった状態で大会に出場したこともあり、「筋力トレーニングや体幹トレーニングで鍛えて、今回の結果につながった」と話す。
 小学2年からクロカンを始め、少年団に入団。春から同志社大学への進学が決まっており、競技は続ける。
 9日の女子5kmクラシカル(93人エントリー予定)に向け、「練習の成果を信じて、表彰台に上がれるよう全力で走りたい」と意気込んでいる。

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