【下川】
アライグマの防除講習会が、13日午後1時半から町総合福祉センター「ハピネス」で開かれ、農業者や住民など約30人が出席した。
アライグマの捕獲や防除などを目的に町が主催して開催。
始めに、町の地域おこし協力隊員で、町産業振興課の澁谷麻斗さんと森俊輔さんが趣旨説明。
澁谷さんは、アライグマについて「特定外来生物に指定され、輸入や飼育、保管などはすべて禁止されている。違反した場合、懲役や罰金刑などに処される」と説明し、「勝手に捕獲できない」と強調した。
その後、認定鳥獣捕獲等事業者である株式会社ケーゼスト代表取締役の菅野泰史さんが、アライグマの防除講習を行った。
管野さんは、アライグマの習性について「冬眠はしない。穴ごもり、仮眠している」と話し、「妊娠期間は60日で、4月から5月頃に出産。子は3カ月母乳で育つので、7月から8月にかけて成獣のメスと子が一緒に行動する。収穫期と重なり、農作物の被害が大きくなる」と説明した。
予防策としては「餌を与えない。食べ物やゴミを適切に管理する。出没などの情報を地域で共有する」などと述べ、「アライグマの習性を理解し、これらを継続的に実施することで、効果的な対策が図れる」などと伝えた。
講習会終了後は、箱罠を仕掛ける研修を実施。菅野さんは「地面にしっかりと固定すること」「一度逃げてしまうと、二度と罠にかからない」などと延べ、出席者に実際の仕掛け方を指導した。
「科学的な忌避剤はあるのか」「何頭か捕獲したが、メスがかからないのはどうして」などの質問が出され、菅野さんは丁寧に答えていた。
出席者は、アライグマの習性や箱罠の仕掛け方について熱心に学んでいた。
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