【名寄】
名寄ピヤシリスキー場の50周年イベント「市民スキーの日」が、20、21の両日、同スキー場で開かれ、トークセッションでスキー場の今後を語るとともに、子ども向けアクティビティなどで盛り上がった。
同スキー場は、名寄市が国有林の開放を受けてゲレンデを整備し、1973年12月23日にオープン。現在、3本のリフト、12本のコース(ツリーランエリア3本含む)が設けられている。
20日はトークセッションが行われ、ピヤシリアルペンスキー少年団の寺島峻介さん、ピヤシリスノーボードスクールの鷲見悦朗さんがゲスト、名寄市立大学教養教育部准教授の清水幸子さんがモデレーターとなり、「ピヤシリで育む、子どもたちの未来」をテーマに話した。
寺島さんは「アルペンスキーで日本人は誰も世界一になっておらず、2位は数人いる。1位になるチャンスはあり、どこから出るか注目している」と語っていた。
続いて、倶知安町在住のフォトグラファー・渡辺洋一さん、名寄市立大学の清水さん、名寄市役所智恵文支所長の吉田清人さん、名寄振興公社の三好一展さんがゲスト、Nスポーツコミッション事務局次長の黒井理恵さんがモデレーターとなり、「ピヤシリ、これからの50年へ向けて」をテーマにトーク。
渡辺さんは、ニセコ、倶知安エリアのスキー場は外国人観光客が多くなっている現状で「地元住民、子どもたちが楽しむことが難しくなっている。地元の人が楽しめて、仕事もできることが大切」と指摘した。
また、「ピヤシリスキー場は名寄らしい手つかずの大自然を生かし、今後50年に向けて運営していくのがよいと思う」と語った。
翌21日は、スキーやスノーボード関係の団体などによる記念デモ滑走で始まり、ピヤシリスノーボードスクール、富井スキースクール、チームピヤシリ、名寄アルペン少年団、名寄市スキーパトロール奉仕団、自衛隊名寄駐屯地が、それぞれ素晴らしい滑りを披露して50周年を祝った。
3歳から6歳の未就学児を対象とした「スキーランニングバイクレース」では、小さなライダーたちがバイクにまたがって一生懸命に坂を登り、最後は一気に滑り降りて順位を競い合い、観客も盛り上がっていた。
3歳から小学2年生とその保護者対象の「そり☆りんぴっく」では、保護者が子どもをそりに乗せて坂を駆け上がり、折り返し地点からは一緒に乗って滑り降り、会場を大いに楽しませていた。
また、自衛隊名寄駐屯地によるスノーモービルや雪上車の試乗体験、スキー試乗会、吹奏楽と太鼓演奏の他、キッチンカーも出店され、会場は大いににぎわっていた。