【利尻富士】
利尻富士町鬼脇金崎地区の海岸で3日、ニシンが産卵のために回遊し広範囲で海面を乳白色に染める群来(くき)が確認。住民達に〝春到来″を感じさせていた。
大群のニシンが産卵のために海岸に押し寄せ、オスが精子を放出する現象で見られる群来。町内では7年連続で見られている。
町によると、今年は3月中旬頃から鬼脇港のほか、南浜や沼浦各地区で群来の目撃情報もあった。
3日に金崎地区で見られた群来は、かなりの広範囲で海が乳白色に染まっていた。普段とは違う海の色に、住民や通行人の目を引きつけていた。
その近くではゴメが旋回。ニシンを餌にしようと、目を光らせて海に向かう姿も見られた。
今年に入り、道内各地でも相次ぎ確認されている群来。春告魚とも呼ばれるニシンの群来が、利尻富士町内でも確認されたことで、漁業関係者達が豊漁に期待している。
(原拓弥)
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